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2014/05/31

『國立ノ思ヒ出』


   5月31日、我らがラモス監督も(大事な京都戦の前日に)参加したファイナルイヴェントを以て、国立霞ヶ丘競技場は現在の施設での全日程が終了し、『新国立』へと生まれ変わる。

   今後、ラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックに向けて解体・建設工事へと移行する見込みとなっているが、設計についての諸問題や、景観保護の観点から中々一筋縄では行かない。
   誰もが納得する落し所を導き出す事は、複雑な現代社会の中で容易ではないようだ。


   さて、FC岐阜にとっては、旧国立で最後に勝利を飾ったJリーグクラブとして永久に歴史に残る事となり、より一層感慨深いものとなる。

   そして、5年後にお目見えするだろう新国立でも試合が出来る機会が与えられ、再び素晴らしい結果に繋がる事を今から楽しみに待つ事としよう。

   SAYONARA『国立』

   ARIGATOU『国立』 ・・・ OBRIGADO『国立』。


   今回のYouTube動画は、国立競技場スタジアムツアーの様子。知られざる聖火台完成に至る秘話が語られる。ツアーのブログはこちら




   そして、国立競技場の360°パノラマヴューイングは永久保存版となる。


Microsoft Silverlightのインストールが必要です。(Full画面での表示が可能。)



2014/04/29

SAYONARA「国立」 ~ヴェルディ戦を前に~


   周知の通り、2019年に開催されるラグビーワールドカップ、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を前に「国立霞ヶ丘競技場」が生まれ変わる。

   現在、5月31日の最終イヴェントまでの間、『SAYONARA国立競技場プロジェクト』の一環として、スタジアムツアーが企画されている。


   5月3日、FC岐阜が東京V戦で国立競技場に乗り込む事前視察として、このツアーに参加させていただいた。


   ゴールデンウィークの真っ只中、最後の国立へと多くのツアー客が集った。

   まずは、世界陸上についての説明から始まる。最近の若者たちに、カール・ルイスと言われてもピンと来ないらしい。


   そしていよいよ、メインスタンドから競技場内に侵入。東京Vvs岐阜に向けて、最高の芝が準備万端で整備されている。


   触ってみた・・・。


   ゴールキーパーからの目線はこうなる。


   聖地の12番ゲートはこの位置。


   一足先にギフが使用するであろうロッカールームの下見である。建物内部の施設についてもやはり老朽化は否めない。


   さて、これが噂のトラック内側に設置されている地下通路への入口である。現実的にはあまり使われることのなかった、トイレ設備等に繋がっているという。


   次は、一旦マラソンゲートから外に出て、バックススタンドへと進行する。

   メインスタンドの向こうには、天候が回復した蒼空のもと、新宿副都心の超高層ビル群が広がる。


   最上段に登り、聖火台とヒコーキ雲の構図。


   振り返ると、東京スカイツリーとヒコー船の構図。


   こうして、ツアー担当者のわかりやすい説明を聞きながら、約90分の国立競技場スタジアムツアーが終了する。観客席にほとんど屋根が無く、時代に取り残された感のある「聖地国立」であるが、最後の最後まで最高の持て成しで私たちを迎えてくれていた。


   ギフにとっての国立ラストマッチはいよいよ5月3日である。ラモス監督にとっては、日本人としての故郷である、東京ヴェルディ(←ヴェルディ川崎←読売クラブ)との因縁の対戦となる。是非とも最高の結果を消えゆく国立競技場と私たちの記憶に刻んでいただきたい。


   ツアー終了後には「秩父宮記念スポーツ博物館」の見学に廻る。

   国体のコーナーではミナモ(本業の方)のバッチを発見した。


   感想ノートの片隅に、“2014年5月3日FC岐阜、聖地国立にて初勝利!”と、未来予想図を秘かに残して参りました。


   SAYONARA国立競技場、こうしてまた一つの時代が終わってゆく。


   そしてこの日、もう一つ自分にとってはささやかな楽しみだった事が終了されてしまった。世の中、そう甘くは無いということである。

   最後に、ペレ入りました!




2013/10/16

妖精の稼業(しごと) ~さだまさしコンサート2013~

 

   昨年に続き2年連続で、今年も『さだまさしコンサート』を観賞する事が出来た。

   10月14日に長良川国際会議場メインホールで行われたさだまさしコンサート2013の、今回のツアータイトルは『天晴~あっぱれ~』で最近発売されたベストアルバムのタイトルでもある。

   この週末はFC岐阜のゲームは無いが(全国的に天皇杯充当日)、ギフのナイトゲーム参戦のと同じタイムスケジュールでメモリアルセンター周辺に車を進める。

   国際会議場エントランスホールには既に大勢の観客が集まっている。言わずもがな、そのオーディエンスの年齢層の高いこと。悲しいかな、(はた)から見れば、自分もその世代に溶け込んでいるのだろう。

   『さだまさしコンサート』は歌そのものより、合間のステージトークがオモシロい事で有名である。今日のトークハイライトは「お伊勢さん」のお話しで、大いに盛り上がった。

   2013年10月、伊勢神宮は20年ぶりの遷宮で話題になっているが、実は我が家でも25年棲み続けたアパートの部屋を、リフォームされた真向かいの部屋に移動させる事になり、その際にもう弾く事もなくなった古いギターを処分するつもりでいた。

   しかし、こうして生でアコースティックギターの弦の音を聞いたりすると、少し考え直そうと思ってしまう。

   さだまさしは近年、ミュージシャンとしてのコンサート活動以外で小説家としての活躍が目覚ましく、その脚本はドラマや映画などの映像媒体に引っ張りだこのようである。
   今後、同氏原作の『サクラサク』や、最近刊行された『風に立つライオン』などが映像化される予定となっている。


   今年も盛り上がったコンサート終演後、ロービーに設けられた震災等の募金受付コーナーの一角に、福島原発事故で避難されておられる方々への支援の募金箱が目に入った。「福島」には浅からぬ縁があるので、幾許(いくばく)かの支援をさせていただき帰りの途に就いた。





2013/09/13

祝!東京オリンピック開催決定記念
飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア視察

 



   2013年9月8日未明、2020年の夏季オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることが決定した!

   その日の朝から、列島はこの話題で持ち切りとなり、気の早い輩は東京五輪の特需や経済波及効果について算盤を弾く。

   先の震災以降、久々の明るい話題であるが、これから7年を掛けて成熟した日本での繊細で着実な大会運営を構築していただきたい。同時に、震災から復興した日本の勇姿を世界にアピールできる有意義な大会になる事を信じて止まない。

   そんな日本でオリンピックが開催されることを受けて、各地でスポーツ関連の施設、企業の取り組みが連日ニュースに取り上げられている。 そんな中、岐阜県内には飛騨地方の山間部に高地トレーニング施設が整備されているので、早速見学に赴いた。


   高山市内から国道361号線で長野方面への向かう御嶽山の麓、チャオ御岳スノーリゾートに隣接した地域一帯に『飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア』が広がる。

   今回訪れたのは標高1,325mにある『日和田ハイランド陸上競技場』、曲がりくねった山岳道路を縫う様に登っていくと、忽然と現れる蒼色のアンツーカが敷かれたトラック。


   正面に乗鞍岳を望み、背中に御嶽山を背負ったローケーションは清々しい限りである。トレーニング中の競技団体が無いようなので、トラックの外縁を軽く一周ランニングしてみる・・・。

   日頃、殆ど運動していないので低地でも息が上がるのだろうが、この高地では更に顕著である。這う這うの体で休憩所のベンチに辿りつく始末である。


   今後、本大会が近くなる連れて、こう言った施設が使われる頻度が増すことだろう。このエリアは国内のみならず、海外からも注目の施設の様で、東京五輪に関連した、岐阜県の大きなアピールポイントの一つになり得るのだろう。

   色々な意味で楽しみなオリンピックの東京開催である。

   更にその隣のグランドでは、某少年サッカークラブが、7年後の(U-23)オリンピック代表入りを目指して練習を開始した所だ。


  

2013/09/01

今、東北に行くということ。(跋) ~心にはいつもHEAVY GAUGE~


   僕は今 東北出張を終え 東京行きの 新幹線の中

   走り出す「はやぶさ」の窓から 通り過ぎる 福島の街を見てる


   先の震災から2年半が過ぎようとしている東北福島、取り分け今回の出張の拠点となった福島市内は、普段通りの社会生活を営んでいるようではあるが、未だに原発事故影響下の地域からの避難者用仮設住宅が点在し、帰郷の目途はいつになるか知れない。

   市内の小さな公園にさえ放射線測定器が設置され、住民に逐次その情報を知らせている。8月暑さの盛りに、駅前から少し外れた草むらのある用水路付近では、4~5人の作業者と小型重機によって「除染」作業が繰り返し行われている。

   地元の方に、それとはなしに震災当時の話を振ると、まるで何気ない世間話の様に穏やかに語り始める。 その時、皆一様にまず自分の身の安全を心配し、次に家族の心配をし、そして住む家の安全を心配する。ライフラインが回復した後でも、日々の生活が不安になり、その後は今の仕事が続けられるか不安になり、そして漠然とした将来への不安が今も残っているという。

   脚色のない生の声で淡々と語られる言葉には、それ相応の重みを感じる。震災を体験された方を間近に接することで、テレビや新聞などの情報には載らない普通の人々の姿を見ることができた気がする。


   考えてみると今までの僕は、日々の生活や社会に対して、いつも文句を付けながら生きてきたのかもしれない。それでも今回少しの間だけ被災地で過ごしたことにより、自分達はまだまだ恵まれた環境で生活できているのだと感じる。改めて、今まで以上に誠実に、そして謙虚に生きて行こうと思う。

   振り返ると、4ヶ月半の出張は、生活面でも仕事の内容も過酷で、大切なものを少なからず犠牲にしてきたが、今後もう少し生かされるならば、その為の必要な経験だったと思うことにしよう。


   そんな事 考えているうちに 我が家へ向かう 車の中

   携帯電話の 電源を入れながら 窓の外の タワー43を見てる

   相も変わらず 胃の調子が今日も良くないが

   心には いつも HEAVY GAUGEを 忘れない




「僕のギターにはいつもHEAVY GAUGE」 長渕剛 (1983)




       「東北跋渉記」 (完)►►►



2013/08/04

東北ニ、夏ハ来ヌ。


   東北地方も梅雨明けとなった8月、ようやく夏の日差しが覗く。

   以前、FC岐阜のホーム戦で頂いた、ファンクラブの缶バッチに付属されていた「南相馬ファクトリー」の向日葵の種、実は出張先に持ってきていて、職場近くの某所に播種(はしゅ)していた。

   それが見事に発芽したのが下の写真。内心、こういうのは上手くいかないパターンだと思っていただけに、ささやかな驚きと思いがけない喜びであった。


   何の因果か、ギフからフクシマに里帰りした向日葵の小さな種は、芽吹き、やがて大輪の花を咲かせることになるだろう。しかし、もうその姿を見届けることが出来ないかもしれない。



   冷夏が心配される今年の夏は、福島特産の桃にも少なからず影響があると言う。日照量が少ないと糖度が落ちるようである。

   この地方で収穫される桃は完熟の柔かいイメージと言うよりも、硬めでむしろ歯ごたえがある品種が一般的であると聞く。


   こうして、この地方にも暑い夏がやって来た。

   東北の長い長い日々はもう少しだけ続く。



       「東北跋渉記」 続く►►►



2013/06/04

祝! 日本代表



 

日本代表のW杯2014への出場が決まった!!


この所、困難な状況の仕事であったり

厳しい環境下での生活が続く中で

久々に心から喜びを爆発する事ができた瞬間だった。


ありがとう、日本代表。

これからまた1年間、生きてゆく糧ができました。



日本vsオーストラリア(ハイライト動画)へLink。
(期間限定、Link切れ注意。)


2013/06/02

今、東北へ行くということ。(急)


   2011年3月11日の大震災、そこからの復興を目指し東北の6大祭りが集結した「東北六魂祭」が、仙台市・盛岡市に続き、第3回目は「福島市」での開催となった。



   除染作業を終えた国道4号線の一部を交通規制して行われる東北六魂祭パレード、そのメインストリートへの侵入は困難を極めたが、雑踏にまぎれてパレードのいくつかを写真に収めた。


   しかし、本当のお目当てはこちら。

   空自松島基地から「ブルーインパルス」がやって来た!
展示飛行の模様はYouTube動画でお届けする。再生時間jは7分間のダイジェスト映像である。





   この日、福島市中心部には12万人もの人々が訪れた。

   こうして東北に少しづつでも、元気で明るい笑顔が戻ってくることを願います。






   「今、東北へ行くということ。」 続く►►►



2013/05/15

今、東北へ行くということ。(破)


   4月中旬より、福島に所在して1か月余りが経過した。遥かに望む奥羽山脈の連峰には所々に雪が残っている。5月のこの時期、昼夜の気温差がかなり大きいことを感じる。


   自転車以外の然したる交通機関がない今回の東北遠征(長期出張のこと)、この日は、職場近くの阿武隈川界隈を自転車で散策する。


   概ね20kmに及ぶサイクリングロードが整備されている。この近辺の流域は流れが穏やかで、川のせせらぎは聞くことができないが、近く遠く聴こえる野鳥のさえずりが耳に心地良く、心に沁みる。


   仕事詰めで息つく暇もない環境から、暫し抜け出して、大きく深呼吸することができた。


   今回の動画は「阿武隈川左岸からのパノラマヴューイングと鉄橋を渡る阿武急の電車」をupする。「阿武隈急行」のロゴは岐阜にある某信用金庫のロゴと見紛(みまご)うばかりだ。こういうことは現地に来ないと気が付かないものである。




   既に気温が上がり、暑くなりだしただろう岐阜のことや、一方で一向に調子が上がらないギフのことを気に病みながらも東北遠征(長期出張のこと)は、今しばらく続く。



   さて、webwalkerとしてネットの世界を散策すると、よくこのようなサイトに遭遇する。あれから2年の年月は長いようで短い。まだココにある現実なのである。僭越ながらフリーのバナーでリンクを貼らせていただいた。

   ヒットした「猪苗代湖ズ」の応援歌は映像と共に。




   「今、東北へ行くということ。」 続く►►►



2012/12/31

冬の金沢紀行


   ()りに()って、この寒い時節に石川県金沢市を訪れた。


大きな地図で見る

   岐阜から「特急しらさぎ号」で金沢駅まで2時間半あまり、冬の城下町「金沢」に到着する。写真は米原駅での「しらさぎ号」。


   市内観光後の、今日のお宿は「浅田屋」旅館。我々一行には不釣り合いな高級旅館のようである。


   内線電話まで凝っている。


   そして、メーンイヴェントは翌朝に待っていた。

   日本三名園の一つ「兼六園」を巡る、「長町武家屋敷通り」界隈は見事な雪景色となった。周知のように、兼六園と金沢城跡も世界遺産登録を目指す文化遺産群の一つである。



動画は、兼六園紀行映像をお届けする。




   さて、2012年も大つごもりとなり、我らがFC岐阜には大変有難い支援のニュースや、ギフにしては異例の早さで2013シーズンの新ユニフォームが発表されるなどポジティヴな話題が先行している。

   そして、年明けには2期目を迎える行徳体制の組閣も発表されるだろうし、ユニフォームスポンサーの動向も気になる所。しかし、一番気になるのはどのレヴェルまでの戦力補強が実現できるのかである。今から新たな選手の入団発表を楽しみに待つこととしよう。

   来年も、FC岐阜に係わる全ての人々にとって良い年であらんことを願いたい。


がんばろうFC岐阜、共に2013シーズンへ!


2012/10/13

『思いがけない勝利』


   10月13日未明、日本代表はユーロ遠征第1戦(vsフランス代表)で見事な勝利を飾った。
   いわゆる格上のチーム相手に勝つ為の理想的な試合展開、相手の攻撃の時間帯を無失点に抑え、数少ない決定機を確実に点に結びつける、そんな戦い方ができた。
   また、こういうゲームでは相手の猛攻に対してGKのスーパーセーヴが必ずクローズアップされるが、スーパーセーヴもこれだけ続くと、川島永嗣#1にとっては特別なものではなく、高いモティヴェーションの中で繰り出される「当り前」のプレイになっているのかもしれない。

   フランス代表にとってこのゲームは10/16のW杯予選対スペイン代表とのアウェイ戦の前哨戦、テストマッチであり、「勝ち」のイメージを付けたいところであったろうが、それにしては日本代表が予想に反して強すぎた!!。両チームの試合に臨むモティヴェーションの差こそあれ、日本代表は「思いがけない勝利」を掴んだ。
   そして大方の批評家が言う通り、この勝利は決して「奇跡」などではなく、今まで積み重ねてきた日本代表の順調な進化と、低迷期を脱したばかりのフランス代表の現状を考慮すると、大きくは予想の範囲から逸脱しない結果だったのかもしれない。

   これで次の王者ブラジル戦が益々楽しみである。ザッケローニの送りだすジョカトーレに更なる期待をしよう。
   惜しむらくはこのユーロ遠征を特別な思いで迎えた本田圭佑#4が怪我のため強豪クラブにアピールする場が今回は与えられなかったことである。しかし彼は「持ってる」男なので、この苦境を打破し、W杯本大会は最高の形で迎えてほしい。


   日本代表の戦績と今後の日程はこちら


2012/08/11

ロンドンからの風Ⅲ~End of Game~




   8月11日未明、U-23日本代表の3位決定戦(vs韓国代表)は残念な結果で終わった。オリンピック開幕前段階での評判からすると、ベスト4は大層立派な成績であることは世界が認める所ではあるが、ラスト2戦の失速ぶりには落胆を禁じ得ない。

   U-23スペイン代表が、チーム状態のピークを恐らく決勝戦に合わせ過ぎた為に、初戦での躓きを修正できず失敗に至ったのとは逆に、日本代表は一次予選に照準を合わてピークを持ってきた分、(無論これは間違いとは言えないが)オリンピックのこの短い間に6戦全てを戦い切るフィジカルと戦術を持ち合わせていなかったようである。エジプト戦を堺に目に見えてパフォーマンスが落ちてしまった。

   メダルが目の前にぶら下がっていただけに、返す返すも残念ではあるが、しかしこのチームが解散して各々のクラブに戻った後は、次のステージに向かって全力で取り組んでもらいたい。

   言うまでもなく、「Roed of Brazil」のメンバーには欠くことのできない逸材達ばかりなのだから、ロンドンでの経験値を生かさない手はない。

   さあ、これからはザッケローニが待っている。


日本代表の戦績と今後の日程はこちら


2012/08/05

ロンドンからの風Ⅱ~Theater of Dream~




   8月4日、ロンドン五輪で戦うU-23日本代表の快進撃は続く。スペイン代表に勝利してからのチームの成熟度は目を見張るものがある。各々がそれぞれのすべきことを高いレヴェルで実践し勝利に貢献している。今大会、エジプト戦まで無失点のまま準決勝まで勝ち上がることを誰が予想していただろうか。

   ロンドン五輪は、ここまでいくつかの競技の中で審判の判定に関して、いろいろ問題提議されている。もともとオリンピック競技はアマチュアの大会なので、審判も全てプロフェッショナルと言う分けには行かないのであろうが、それでは済まされない問題となってしまった。
   そんな中、サッカーの審判団については、特に日本代表のゲームに関しては、的確でフラットなレフリングに関心する。それが日本代表の堅実なプレイに優位に働いたのではないかとさえ感じる。

   これで、オリンピック代表は(仮に次に負けることがあっても)ロンドン五輪でのフルマッチである6ゲームを戦うことができる。フットボールウォッチャーとしては何よりもそれが一番…

   と、言いたいところだが今回は違う。なでしこと共にメダルが狙える千載一遇のチャンスである!次(8月7日深夜)のメキシコ戦は日本のサッカーにおける歴史的な一戦となるだろう。是非、最高の準備して臨んでいただきたい。

   遂に「マンチェスター」から「ロンドン」入りするオリンピック代表チーム、そこは彼らにとって、まさに「夢の劇場」である。

   今、ロンドンからの風は嵐となる。ガンバレ!若き日本代表。


2012/07/31

「ブラザーアース」~名古屋プラネタリウム~


   昨年(2011年)3月19日、名古屋市科学館にリニューアルオープンしたプラネタリウムは未だに人気が衰えず、連日の満席状態が続いているようである。

   その人気の理由は内径35メートルと世界一を誇る巨大ドームと、ドイツ製の投影機「ユニバーサリウム9型」による臨場感のある鮮明で細密な投影技術などが高い評価を得ているからであろう。


   この日も9時30分開館の30分前には、既に数十人が行列していたが、平日と言うこともあり何とか一般投影の1回目のチケットを手に入れることができた。
   今月のテーマは「七夕伝説」、夏の星座についてのプログラムである。


   12時40分、背凭せもたれを深く倒すことのできるシートに着くと、投影が始まった。まずは地上から観ることのできる最大限の星空を再現したが、どこかわざとらしさがありつつも、周りからは歓声が上がる程の見事さで、まさしく『満天の星空』であった。

   夏の星座に較べ、冬の星空の方がさらに見栄えがすると云われている。オリオン座の様なメジャーな星座が、観測し易い高度にあることや、他にも明るい星が多く配置されているからであろう。

   今、天文学会の話題の一つがそのオリオン座のα星ベテルギウスの『動向』についてがある。この星はいつ超新星爆発を起こしておかしくない状態にあると言う。極めて近い将来に爆発した後は、文字通り消えてなくなるのである。ただ、天文学的なスケールで言うところの、「今すぐにでも」とは「明日」かもしれないし、「100万年後」かもしれない…。
   不謹慎なたとえをするなら、星の寿命があと「20年から30年」で終わることを予想できる技術があるとすれば、不治の病に伏せた人間の寿命を医師が患者に伝えるとき、「あなたの寿命はあと1分21秒358です。」などと、まるでF1レースの周回ラップのような恐ろしく正確な予想をすることになるかもしれない・・・。

   それはともかく「ガンマ線バースト」と呼ばれるような生物に有害な影響がないのであれば、私たちが生きている間に「超新星爆発」なるものを一度は観測してみたいものである。大袈裟な表現をする科学者は、その時には「もう一つの太陽」ができるのだと言う。
   地球から640光年離れているベテルギウス、既に「超新星爆発」しているかどうかは神のみぞ知るところである。


   そして、プラネタリウムの方は、「七夕」についての伝説や、別の逸話についても説明が続いた。
   次は冬の時期のプログラムを観るべく、リピーターになりたいと思う。


2012/06/02

「長良川鵜飼い」に興ずる


   岐阜市民になって久しいが、他の多くに岐阜市民がそうであるように、本格的に「鵜飼い見物」をしたことがない。岐阜市と言えば「鵜飼い」と「FC岐阜(こちらは希望的観測)」が連想されるほど、他所では有名であるのだから、当の岐阜市民が見たことがないでは示しがつかない。

   そんな中、この度幸運にもその機会に恵まれたので、初めて「長良川鵜飼い」の屋形船に乗ることができた。


   夕刻、長良川左岸の船着き場に集合する。

   岐阜市では、市内の全小学校の児童に「鵜飼い」を見学させているようで、この日も某小学校の団体が訪れていた。


   宮内庁式部職である鵜匠の方の説明もそこそこに屋形船に乗り込む。


   今日の観覧船「長良丸」の船頭さんは女性の方で、しかも立ち姿がちょっとカッコイイ。


   この角度からみる「鵜飼い大橋」、言われてみれば、吊り橋のロープは、鵜匠が「鵜」を操る紐のようである。


   御上りさんよろしくブログの定番である、料理の写真がこちら。


   そして、いい頃会いに日が暮れた午後7:30、3発の花火を合図に「鵜飼い」が始まる。またこの合図のによって、河畔のホテルや旅館はネオンや照明を消す、申し合わせができていると言う。

   長良川競技場でのFC岐阜ナイトゲームで、この時間帯にいつも花火が上がっていたのは、これだったのだと改めて気が付く。

   「篝火」の明るさだけで動きのある被写体を撮影するには、まだカメラの性能を充分発揮できる技術がないので、きれいは写真は残せなかった。


   それでも、屋形船と並走して行われる鵜飼漁は、篝火の松明の熱を伝わるほどに間近で見させていただいた。




   その後、「総がらみ」と呼ばれる6隻の鵜舟が鮎を浅瀬に追い込み、鵜飼いはクライマックスを迎える。

   そして、午後8:30頃には貸切船「長良丸」は船着き場へと帰ってくる。

   先人が詠んだように、始めは大変面白かった鵜飼い見物も、岸にたどり着く頃には少し物悲しい気分になる、そんな情緒のあるひと時を過ごすことができた。

   これからは、他所よそで「長良川の鵜飼い」について説明を求められたとしても、堂々とPRすることができよう。