2013/09/30

「ゲームのない週末は、」


   ゲームのない週末は、練習見学に限る。

   2週間、公式戦の間隔が開いてしまうFC岐阜、この間に有意義なスキルアップを図るべくいくつかの練習試合が行われた。


   まずは、9月23日に岐阜県フットボールセンター(新天然芝ピッチ)で行われたvs静岡大学、サッカーの名門大学相手に3-0で勝利する。


   ここ岐阜県フットボールセンターは、照明設備・クラブハウス等を完備した人工芝のサッカー練習施設としてオープンしたが、この日、道路を挟んだ反対側に「天然芝」のピッチが整備され使用が再開された。

   激しい接触プレイでの転倒で怪我をしてしまう可能性の高いプロの練習では、本来「天然芝」が有用である。今後、この場所を使用する際は、練習メニューに合わせて、有効に使い分けしたいところだ。


   そして、9月28日の練習試合vsレイジェンド滋賀FCは2-2、9月29日のvs清水エスパルスも2-2と、勝ちきれないまでもオフェンス面では成果が上がっているのだろうと思いたい。

   また、この間に行われたJ2リーグ戦では、鳥取・群馬共に敗戦となった。このアドヴァンテージを良い方向に捉え、J2残留のモチヴェーションに繋げて頂きたい。


   今回の1分間動画は、固定カメラによる練習試合の模様。(得点シーン有り。)






   こうして、次の週末が楽しみになる。この感覚はいつ以来のことだろうか。


   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ。



2013/09/22

「浅中ニテ、斯ク闘エリ。」


   浅中がFC岐阜にとって「聖地」と呼ばれていたことを知る者は今や数少ない。

   クラブ創生期の社会人リーグ時代は長良川球技メドウと合わせて頻繁に使用していたが、J昇格後は競技場規格を満たさず、公式戦で使われなくなって久しい。

   また、このことが現在の西濃地域在住のサッカーファンの微妙なスタンスに現れていたのかもしれない。

   こんな曖昧なサポート体制を払拭すべく、全県での支援体制で始まった2013シーズンの新たな試みとして岐阜市以外でのJリーグ公式戦開催が初めて実現した。

   6年ぶりの「聖地浅中」での試合は、選りに選ってJ残留に大きく影響する目下の所の最大のライヴァルであるガイナーレ鳥取との雌雄を決する大一番となった。
   前節に引き続き、必ず勝たなければならない一戦である。

   そんな決戦に今回は参戦することが叶わなかったので、某大はフォトライブラリーの中から、せめて前回「浅中」に参戦した時の、少し荒い画質の写真を掲載しよう。 
 
(2007年11月3日撮影)

   この開催が成功裏に終われば、次は中濃地域、そして飛騨地域での公式戦開催を模索することとなるだろう。 しかし、()れも()れも飽くまでJ残留有りきである。


   さて最下位脱出を目論むFC岐阜である。
樋口#27の出場停止は痛いが、最近調子を上げてきたFW陣の有機的な選手起用で勝ち点3を狙う。
服部キャプテン#6も、美尾#10もガイナーレ戦では黙っていない。今日、勝つ事で残留への道が見えて来る!

   そして、運命のキックオフ・・・
 


   果たして、FC岐阜は手傷を負いながらも、宿敵鳥取を下し、見事に最下位を脱出した!!

   ここに来ての「浅中」開催が、ギフに幸運を(もたら)したと言えよう。いよいよ「浅中公園陸上競技場」についても、スマート・ベニュー化が必要である。

   もちろん選手の奮闘を讃えなければならない。特筆すべきは2得点のスティッぺ#36である。貪欲に狙った2点目があってこその勝ち点3である。

   前節のバージェ#34に続く、FW陣の決勝点で連勝は、J2残留に向けて大きな弾みとなる。

   次節、2週間後のホーム松本戦では更なる進化を期待しよう。


   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ。



2013/09/13

祝!東京オリンピック開催決定記念
飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア視察

 



   2013年9月8日未明、2020年の夏季オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることが決定した!

   その日の朝から、列島はこの話題で持ち切りとなり、気の早い輩は東京五輪の特需や経済波及効果について算盤を弾く。

   先の震災以降、久々の明るい話題であるが、これから7年を掛けて成熟した日本での繊細で着実な大会運営を構築していただきたい。同時に、震災から復興した日本の勇姿を世界にアピールできる有意義な大会になる事を信じて止まない。

   そんな日本でオリンピックが開催されることを受けて、各地でスポーツ関連の施設、企業の取り組みが連日ニュースに取り上げられている。 そんな中、岐阜県内には飛騨地方の山間部に高地トレーニング施設が整備されているので、早速見学に赴いた。


   高山市内から国道361号線で長野方面への向かう御嶽山の麓、チャオ御岳スノーリゾートに隣接した地域一帯に『飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア』が広がる。

   今回訪れたのは標高1,325mにある『日和田ハイランド陸上競技場』、曲がりくねった山岳道路を縫う様に登っていくと、忽然と現れる蒼色のアンツーカが敷かれたトラック。


   正面に乗鞍岳を望み、背中に御嶽山を背負ったローケーションは清々しい限りである。トレーニング中の競技団体が無いようなので、トラックの外縁を軽く一周ランニングしてみる・・・。

   日頃、殆ど運動していないので低地でも息が上がるのだろうが、この高地では更に顕著である。這う這うの体で休憩所のベンチに辿りつく始末である。


   今後、本大会が近くなる連れて、こう言った施設が使われる頻度が増すことだろう。このエリアは国内のみならず、海外からも注目の施設の様で、東京五輪に関連した、岐阜県の大きなアピールポイントの一つになり得るのだろう。

   色々な意味で楽しみなオリンピックの東京開催である。

   更にその隣のグランドでは、某少年サッカークラブが、7年後の(U-23)オリンピック代表入りを目指して練習を開始した所だ。


  

2013/09/02

September collapse


   悪夢のような7月のガンバ大阪戦以来、2ヶ月ぶりにホーム長良川に参戦する。


   今節のマッチアップは、東京ヴェルディ…、だが今は対戦相手がどこであろうと、ホーム戦で着実に勝ち点を積み上げなければ、J3降格が現実味を帯びてくる。

   辛島新監督のホーム初采配は、そんなプレッシャーの中キックオフされる。

   生で観るのは初めての選手がピッチを駆け回る姿は新鮮ではあったが、前半戦立ち上がりのゲームの入り方は未だ改善されることなく、集中力を欠いた疎放なディフェンス機能しない。

   相手のミスがなければ容易に得点ができない今のギフであるが、天皇杯を挟んだ次の2連戦は是が非でも勝たなければならない。

   勿論、相手も死に物狂いで潰しに来るだろうが、それを跳ね返す「鉄のフィジカル」と「鬼のメンタル」で最下位脱出を果たして貰いたい。

   チーム崩壊を食い止めるのは、この9月が最後のチャンスなのかもしれない。




2013/09/01

今、東北に行くということ。(跋) ~心にはいつもHEAVY GAUGE~


   僕は今 東北出張を終え 東京行きの 新幹線の中

   走り出す「はやぶさ」の窓から 通り過ぎる 福島の街を見てる


   先の震災から2年半が過ぎようとしている東北福島、取り分け今回の出張の拠点となった福島市内は、普段通りの社会生活を営んでいるようではあるが、未だに原発事故影響下の地域からの避難者用仮設住宅が点在し、帰郷の目途はいつになるか知れない。

   市内の小さな公園にさえ放射線測定器が設置され、住民に逐次その情報を知らせている。8月暑さの盛りに、駅前から少し外れた草むらのある用水路付近では、4~5人の作業者と小型重機によって「除染」作業が繰り返し行われている。

   地元の方に、それとはなしに震災当時の話を振ると、まるで何気ない世間話の様に穏やかに語り始める。 その時、皆一様にまず自分の身の安全を心配し、次に家族の心配をし、そして住む家の安全を心配する。ライフラインが回復した後でも、日々の生活が不安になり、その後は今の仕事が続けられるか不安になり、そして漠然とした将来への不安が今も残っているという。

   脚色のない生の声で淡々と語られる言葉には、それ相応の重みを感じる。震災を体験された方を間近に接することで、テレビや新聞などの情報には載らない普通の人々の姿を見ることができた気がする。


   考えてみると今までの僕は、日々の生活や社会に対して、いつも文句を付けながら生きてきたのかもしれない。それでも今回少しの間だけ被災地で過ごしたことにより、自分達はまだまだ恵まれた環境で生活できているのだと感じる。改めて、今まで以上に誠実に、そして謙虚に生きて行こうと思う。

   振り返ると、4ヶ月半の出張は、生活面でも仕事の内容も過酷で、大切なものを少なからず犠牲にしてきたが、今後もう少し生かされるならば、その為の必要な経験だったと思うことにしよう。


   そんな事 考えているうちに 我が家へ向かう 車の中

   携帯電話の 電源を入れながら 窓の外の タワー43を見てる

   相も変わらず 胃の調子が今日も良くないが

   心には いつも HEAVY GAUGEを 忘れない




「僕のギターにはいつもHEAVY GAUGE」 長渕剛 (1983)




       「東北跋渉記」 (完)►►►