2014/12/23

今更に総括2014 ~ラモス岐阜の通信簿~


  何かと期待値が高まった中で始動した2014年シーズンは、開幕前から我々サポーターでさえも戸惑うほど加熱状態であった。

 予想外のメジャーな新監督の招聘や、代表経験のある有名ベテラン選手など、数多くの補強を成し遂げたギフは、地元のみならず、全国的に耳目を集めるところとなった。
 

 開幕2連勝という順調なスタートや、観客動員数の劇的な増加、更には地元の某プロ野球チームの中継を上回るテレビ中継が行われるなど、関心度は一過性に終わらない。

 ラモス瑠偉新監督の選手起用は、ベテランと若手の融合を掲げ、それは一定の評価を上げたと言えよう。ただ、主要選手の怪我による離脱の多さは、昨シーズンのそれに似ている。練習環境がその要因の一つであるとすれば、「J1チャレンジ」というプロジェクトが、やがてその解決策を導いてくれることになるだろう。

 そして、成績面では、さすがに新チーム1年目で去年の21位から10位以内にジャンプアップする結果を残すためには無理があったようだ。新加入の得点源となったナザリト#9や難波#24の活躍は目を見張るものがあったが、その反面、ディフェンスの主軸メンバーが固定出来ず、急場凌ぎの4バックは幾つかのゲームを台無しにした。
 

 今年はクラブチームの大改革と同時に、フロント陣の改革も急ピッチで行われたシーズンであった。最終的な赤字決算にはいささか閉口するものではあるが、恩田新社長の卓越した経営手腕と絶妙なバランス感覚で2015年シーズンも乗り切っていただこう。

 そして、その時こそ、今まで夢物語でしかなかったJ1という重い扉が遠くの霧の向こうに微かに見えてくるのである。

 夏場のウインドー(第2登録期間)での補強が思いの外、効果的ではなかったことが、後半の成績低迷にも繋がったようだ。監督の意向が全て選手に浸透しているわけではないかもしれないが、一つでも上を目指すために、それでも精神論じゃなきゃダメな部分と、精神論だけでは通用しない部分を見極めて組織的に補強する必要があったのかもしれない。
 

  今シーズンのギフを見てきて一つ言える事は、既存からの変化が求められる時や、変わらなけれならないと決めた時には、決して中途半端ではなく、とことんまで変わることが、時として必要なのかもしれないということである。変化に伴う不確定要素は多々あるが、きっといつかは道が拓かれることだろう。

 2015年シーズンもラモス体制、恩田体制のギフに期待せずには居られない。
 




 FC岐阜を愛する全ての人達にメリークリスマス!