昨年(2011年)3月19日、名古屋市科学館にリニューアルオープンしたプラネタリウムは未だに人気が衰えず、連日の満席状態が続いているようである。
その人気の理由は内径35メートルと世界一を誇る巨大ドームと、ドイツ製の投影機「ユニバーサリウム9型」による臨場感のある鮮明で細密な投影技術などが高い評価を得ているからであろう。
この日も9時30分開館の30分前には、既に数十人が行列していたが、平日と言うこともあり何とか一般投影の1回目のチケットを手に入れることができた。
今月のテーマは「七夕伝説」、夏の星座についてのプログラムである。
12時40分、
夏の星座に較べ、冬の星空の方がさらに見栄えがすると云われている。オリオン座の様なメジャーな星座が、観測し易い高度にあることや、他にも明るい星が多く配置されているからであろう。
今、天文学会の話題の一つがそのオリオン座のα星ベテルギウスの『動向』についてがある。この星はいつ超新星爆発を起こしておかしくない状態にあると言う。極めて近い将来に爆発した後は、文字通り消えてなくなるのである。ただ、天文学的なスケールで言うところの、「今すぐにでも」とは「明日」かもしれないし、「100万年後」かもしれない…。
不謹慎なたとえをするなら、星の寿命があと「20年から30年」で終わることを予想できる技術があるとすれば、不治の病に伏せた人間の寿命を医師が患者に伝えるとき、「あなたの寿命はあと1分21秒358です。」などと、まるでF1レースの周回ラップのような恐ろしく正確な予想をすることになるかもしれない・・・。
それはともかく「ガンマ線バースト」と呼ばれるような生物に有害な影響がないのであれば、私たちが生きている間に「超新星爆発」なるものを一度は観測してみたいものである。大袈裟な表現をする科学者は、その時には「もう一つの太陽」ができるのだと言う。
地球から640光年離れているベテルギウス、既に「超新星爆発」しているかどうかは神のみぞ知るところである。
そして、プラネタリウムの方は、「七夕」についての伝説や、別の逸話についても説明が続いた。
次は冬の時期のプログラムを観るべく、リピーターになりたいと思う。
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