2011/12/11

2011シーズン統括 ~On the Edge of J2~

   12月10日、とうとう押谷祐樹#27の期限付き移籍期間満了が正式に発表された。FC岐阜オフィシャルサイトと同時にジュビロ磐田のオフィシャルサイトでも同様の発表がなされた。どちらか一方だけなら誤報では、と疑いたくもなるが、双方からの発信であれば諦めるしかないのか。

   きにつけしきにつけ、FC岐阜のオフェンスを語る上で昨シーズンと今シーズンは、彼を抜きには考えられなかった。この押谷の抜けた穴を埋める事が出来るか、来シーズンの新たな課題がまた一つ顕在化する。

   そして、本題のFC岐阜の2011シーズンを振り返ると、キーワードは「予想範囲内」。決して「期待通り」ではなかった。昨シーズン何とか達成できた単年度黒字を受けて、更なる経営安定化を重視するあまり、充分な選手補強や環境整備に資金投入が行えなかった。シーズンオフでの電撃的な監督交代劇と、ユニフォーム(胸)スポンサーの撤退もフロントの構想の瓦解に拍車を掛ける。

   仮に、これらのデータを性能の良くないコンピューターに入力して順位をシュミレーションするプログラムに掛けても、容易に今シーズンの順位が弾き出されたと思う。つまり最下位は“当然の帰結”だったのかもしれない。

   今更ながら、独自集計したFC岐阜2011戦績を見ると、「ホーム」でも「アウェイ」でもムラなく負けている。ホームアドヴァンテージが全く生かせなかった展開である。必然的に観客動員数の減少に繋がり、赤字経営に陥る負のスパイラルに嵌まってしまった。

   選手個人個人が持てる全ての力を出せなかった訳では無いかもしれないが、チームとして組織として機能していなかった。ディフェンスの核となる選手を置くことが出来なかったし、その代替策を打ち出すこともできなかった。最終ラインの球際で体を張ってクリアする姿が見られず、イージーミスでの失点には閉口するしかなかった。

   今にして思えば、FC岐阜が昨年の順位(14位)を上回り、更に6位以内(!)を目指すには余りにも過度な変革と想定外のサプライズが必要であったようだ、そして現実の世界にはそんな夢物語はどこにもなかった…。

   スケープゴートになってしまった感のある木村孝洋(前)監督が言われたように、インフラストラクチャーの整備がない中では、今シーズンの結果はいつか通る道だったのかもしれない。

   さて、来シーズンに向けては、早期の新監督招聘しょうへいなど、先手先手で体制を整えてほしい。我々サポーターも変わることなく見守っていくことだろう。いつまでもJ2リーグの末端エッジくすぶっている訳には行かない。

   FC岐阜の今年話題の「GNH(岐阜総幸福量)」も恐らくJリーグクラブ中、最下位であったかも知れない。来年は今まで以上の創意工夫で1ポイントでも上げてほしい。今年は何かと暗い1年になってしまったが、正しく今夜地球の陰に隠れた満月が、やがて姿を現すように、少しでも明るい未来あしたを期待しよう。

がんばろうFC岐阜、復活の2012シーズンへ!


0 件のコメント:

コメントを投稿