長良川競技場はいよいよ2015J2リーグ第42最終節を迎える。
長かったシーズンをどうにか締めくくることのできたFC岐阜、先ずは前節、敗れながらもJ2残留は勝ち取ることができた。
シーズン終盤に入ってからの最低限の目標となったJ2残留をクリアできたことに対して、選手・スタッフには労いの言葉を送らせていただき、来年もこのステージでの熱戦を観戦できるだろうことには、心からの感謝である。
さて最終節のFC岐阜である。GK に川口能活#1が復帰し、スターティングイレヴンは今シーズンの総決算と言うところか。
前半、福岡の折り返しにあっさり失点を喫したギフは、後半の反撃でレオミネイロ#33が今シーズン最後のゴールを奪う。
ところが、これで眼を醒ました福岡のクロスボールに成す術無く2失点、CKで更に失点。あの川口でさえ止められなかったのか、或いはゲーム感覚から離れすぎたGK には荷が重かったのか、いづれにしてもギフは福岡の現状に斟酌(しんしゃく)した訳でもなく、額面通りの完敗である。
福岡は戦前からギフの弱点を周知し、ただシンプルにそこを突いたに過ぎないと語る。つまり、この一戦はすでにスカウティングの段階で、ギフの敗色が濃厚だったと言うことである。
来シーズン、ギフは何を置いてもまずこの失点の多さを改善しなければならない。
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試合後、難波宏明#24がMVPに選出され、次にラモス体制の指揮継続は周知の通り既定路線となったが、筆頭株主の藤澤氏#2438より、恩田聖敬社長退任の勧告がなされた。
残念ながら、スタジアムからは、驚きも、異論も出なかった。むしろ言葉にならなかった、が正解なのかもしれない。
更に藤澤氏は今後のFC岐阜支援に対しての変化を表明する。企業の経営に於いて、筆頭株主様の「一歩引く」発言は、重く受け取られなければならない。
そして、来シーズンでラモス監督の最終契約年となる。この2年間のFC岐阜のレボリューションが将来に渡り継続できるのか、或いは失速してしまうのか、勝負のシーズンとなる。
クラブの環境整備が整いつつある今、改めて監督としての手腕が問われることになるだろう。
恩田社長に惜しみない拍手を FC岐阜と共に。
次回は、恒例のシーズン総括をお届けします。
FC岐阜の不振の原因が分かりました。僭越ながら・・・。