アウェイAC長野パルセイロ戦。
―前半のギフは、そこまで悪くはなかったのではないか。立ち上がりからボールを動かし、相手最終ラインの背後も狙う場面も作れていました。
それでも長野の守備強度、セカンドボールの回収の速さに苦しみ、徐々に押し返されます。
そして前半31分に先制を許すと、スタジアムの空気は一気に沸騰、ギフとしてはここ最近の試合でも見られた「悪くない時間帯で失点する」という嫌な流れになりつつあります。
ただ、この日のギフは違いました。
―後半開始直後の49分、湯岑滉生#34のプロ初ゴールで同点とします。この1点が試合の景色を完全に変えてくれました。
後半頭から石丸監督は1点ビハインドのこの状況で、定石のFW陣の交代でなく、DF陣を入れ替えたのは、この情景が予想或いは期待があってのことだったのでしょうか。
ここから徐々に長野の勢いを止め、ギフがボールを保持しながら押し込む時間が増えていきます。特に中盤の運動量と切り替えは見事で、球際で負けなくなったかのようでした。
―そして81分、文仁柱#7の見事なボレーシュートが決まります!この勝ち越し弾は大きかったようで、アウェイで試合をひっくり返す―今季のギフが何度も課題としてきた部分を、真正面から突破した瞬間でした。後は試合をどう終わらせるか―
―が、そう簡単には終わりません。
84分、すぐに追いつかれると「またか」という空気が漂います。実際、前節までのギフなら、この同点弾でメンタルが折れていた選手がいたかもしれません。
だが3連敗は絶対に阻止しなければならないこの日のギフは、最後まで前を向いていました。
―後半アディショナルタイム。
83分に投入されたばかりのファビオ アゼヴェド#99の値千金のゴールが決まります!もう一人の新戦力の初ゴールが窮地のギフを救いました。
こういう試合を取れるようになると、次の26/27シーズンにも弾みがつきます。もちろん課題はあります、守備の対応・試合の締め方・セットプレー周辺の不安定さなどなど―。
だがそれ以上に、この日は「折れなかった」ことが大きく、長野との撃ち合いを制した意味は決して小さくありません。
―3月のホームでは5-1、そして今日のアウェイで3-2。今シーズンのギフは、“取れる時に取る”だけではなく、“苦しい試合をひっくり返す”チームになりつつあるのかもしれません。
少なくとも、長野Uスタジアムの夜に見えたのは、順位表以上に力強い、“勝者の威光”でした。
CON FORZA! FCGIFU!!