2013/11/19

『全てはサッカーの為に』 ~服部年宏、現役引退~


   11月17日、FC岐阜の2013シーズンホーム最終戦は、服部年宏#6にとって緑のユニフォームでの最後のゲームとなった。

   J1復帰に最後の望みを託すコンサドーレ札幌とのゲーム内容は、ギフにとって語るべきものは無く残念な結果に終わってしまったが、前節までの地道な勝ち点の積み上げが功を奏して、最低限の目標であるJ2残留は果たすことができた。


   ゲーム後の服部キャプテンの言葉通り、勝利を以って残留を決めたかったが、何はともあれ残留出来たことに対しては、選手・監督やスタッフの皆様に心より感謝したい。

   翌日、仕事に赴くと、誕生日でもないのに「おめでとう、おめでとう」と何人もの方に声を掛けられた。


   そして、とうとう11月24日のアウェイ富山戦を最後に、服部キャプテン#6が現役引退となる。

   「鉄人」と呼ばれ、自身は「ジュビロ磐田」時代の「闘将ドゥンガ」をお手本にプレーしてきたと言う、ギフでも「優しいドゥンガ」とて、若い選手を指導して頂いたようだ。

   来季、メモリアルのピッチに服部の姿は無いのだが、その魂だけはギフの中に永遠に引き継いで貰いたい。

   20年間のサッカーキャリアで、最後の、そして貴重な2年間を、FC岐阜に捧げて頂いたことに改めて感謝致します。


   次節、アウェイ富山戦は勝って終わろう!



   ガンバレFC岐阜! 最後の力を見せてくれ!。



2013/11/11

THE ZANRYU ~君は、生き残ることができるか!~


   11月10日、J 2残留を掛けたFC岐阜の第一幕、今日の残留条件は「岐阜○、鳥取×」のみである。

   今節のマッチアップは愛媛FC、冷たい雨で金華山も煙ってしまったホーム長良川での決戦は16時キックオフである。


   まずは前節、アウェイ山形戦のダイジェスト動画から。

   スティッペ#36の値千金の同点ゴールとサポーターを鼓舞するパフォーマンスを、ゴール裏からお届けする。この勢いで、一気に残留を決めたい所である。



   しかし、このゲームは立ち上がりからナーバスな展開となった。序盤でのイエローカードがゲーム展開を更に難しいものにする。そして前半終了間際の嫌な時間帯に先制を許す。


   そして後半開始の頭から動く辛嶋監督、このゲームの重要性を誰よりも理解している。


   そんなギフの積極策が、やがて染矢#11のPK 奪取に繋がる。ソメはPKのボールをバージェからも奪い取る。


   これで不機嫌(?)になったバージェ#34が退場の憂き目にあう。この後ギフは守りにシフトせざるを得なくなるのである。

   今日の勝ち点1は評価が別れる所であるが、やり場の無いフラストレーションをサポーターはレフリーにブーイングすることで解消しようとしていた。


   さて、鳥取も1ー1で引き分けたことにより、今節の残留決定はなくなった。

   次節、ギフは勝てば自力で残留を決める事ができる。但し、勝てなくても対象の鳥取が負ければ、その瞬間に残留が決定する。

   一見優位であることに変わりがないが、相手の結果しだいで残留が決まる状況に傲りがないか心配ではある。つまり、鳥取の方がシンプルなのだ、相手の結果に関係なくとにかく勝つしかないのである。その明確な「至上命題」が追い込まれた鳥取イレヴンに有らぬ力を与えなければ良いのだが。

   残留決戦第二幕は11月17日、ホーム最終戦で累計50万人目の入場者となろう!





   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ!。



2013/11/04

今、東北へ行くということ。(外伝) ~盛秋の山形へ~


   残り4戦となった2013シーズンのJ 2リーグ、残留争いの真っ只中で死闘を繰り広げるFC 岐阜、もう一試合たりとも見逃す事ができない。

   今節のマッチアップはモンテディオ山形、本州内では最も遠いアウェイNDソフトスタジアム山形に参戦する。岐阜駅を朝6時台に出発する強行軍である。東海道新幹線、東北・山形新幹線を駆使して正午過ぎに最寄り駅である「天童」に到着する。


   「時々雨」の予報から変わって晴れ間の覗く空模様となった。

   言う程寒くも無く、福島と山形の県境を越える際の山岳コースは紅葉が見頃になっており、穏やかな日和である。


   さて、天童からシャトルバスに乗ってスタジアムに到着したのが12時30分、スタンドに沿って大きな迂回してアウェイ側の入り口から入場するところで、ギフのスタメンがコールされるタイミングとなった。


   取るものも取り敢えず、アウェイ席最上段から初参戦スタジアム恒例のパノラマヴューイング。


   この所、勝ちに見放されたFC 岐阜、プレーオフ圏内を目論む強豪山形相手に、今日も難しいゲームになることは必至である。山形とて21位のクラブ相手に取り溢しは許されない。


  
前半、今日は押し気味で展開するギフ、首尾よく染矢#11のゴールで先制するが、終了間際の嫌な時間帯に同点とされてしまう。

そして後半の立ち上がり、公式記録はオウンゴールとなっているが、あっという間に逆転を許す。その後は山形のペース、セカンドボールがことごとく山形に収まる。
  

しかしその劣勢を、今日もスティッペ#36が打破する。コーナーキックのチャンスに相手キーパーの弾いたボールを見逃さなかった。
  
その後の山形の猛攻を凌いで、ギフは価値ある、そしてここにきて貴重な勝ち点1を積み上げる。
  


   復路は山形駅経由で帰る。新スタジアム建設が噂される西口広場は少し狭いように感じるが抜群の立地条件であることには変わりない。そして駅構内は既にネクストマッチのPRである。


   この日、ガイナーレ鳥取が敗れたことにより、J2残留に向けてギフはやや優位に立つことができた。細やかな祝杯を上げてから、次の仕事へと向かうことにする。


  


   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ!。



2013/10/28

PKの笛に敗れる!


   長良川競技場のホームvs栃木SC戦は0-1(PK)の悔しい負け方をする。

   そのPK以外は、どっちつかずの攻防を繰り返し、互角のゲーム展開であったろう。


   主審のジャッジにクレームを言っても詮無(せんな)い事ではあるが、一つだけ指摘することが許されるのであれば、後半45分経過後のシーンについて言及しておきたい。

   展開の中で、栃木の選手が足を痛め自陣のペナルティエリアで倒れている。この時ボールを保持し攻撃に入ろうとした美尾#10は、0-1のビハインドでアディショナルタイム残り5分の状況を以ってして全員に攻撃の続行を示唆する。
   しかし、ここで攻め上がるギフを見て、主審が笛でゲームの進行を止める暴挙に出たのである。その後、痛んでいる選手は担架で運び出され、ドロップボールでリスタートとなるが、既に守りを固めた栃木にギフは強襲できない・・・。

   ここで問題なのは、対象の選手が足を痛めて倒れている点である。仮に頭を打っての事であれば選手生命に係わることもあり得るので止むを得ないが、この場面でゲームの流れを止めた主審の見極めは余りにもお粗末と言わざるを得ない。スティッペ#36やバージェ#34が主審に詰め寄るのも当然である。

   現に、担架に乗って痛がっていた選手は、ピッチ外で出た後即座に立上り、右手を上げて主審に戦闘可能をアピールしていたのである。

   もちろん、ピッチ内では命がけでプレイしている選手の身体ケアは最優先されるべきであるが、 このジャッジは、APTの増加を目指したJリーグの理念に逆行しているように思えてならない。




   いずれにしても、負けは負け。いよいよ残留争いは鳥取とのマッチレースとなった。

   次節11月3日、山形(9位)vs岐阜(21位)、岡山(12位)vs鳥取(22位)、もう群馬・富山には手が届かないかもしれないが、それぞれが対戦を残しているだけに鍵を握るクラブであることに変わりはない。



   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ!。



2013/10/16

妖精の稼業(しごと) ~さだまさしコンサート2013~

 

   昨年に続き2年連続で、今年も『さだまさしコンサート』を観賞する事が出来た。

   10月14日に長良川国際会議場メインホールで行われたさだまさしコンサート2013の、今回のツアータイトルは『天晴~あっぱれ~』で最近発売されたベストアルバムのタイトルでもある。

   この週末はFC岐阜のゲームは無いが(全国的に天皇杯充当日)、ギフのナイトゲーム参戦のと同じタイムスケジュールでメモリアルセンター周辺に車を進める。

   国際会議場エントランスホールには既に大勢の観客が集まっている。言わずもがな、そのオーディエンスの年齢層の高いこと。悲しいかな、(はた)から見れば、自分もその世代に溶け込んでいるのだろう。

   『さだまさしコンサート』は歌そのものより、合間のステージトークがオモシロい事で有名である。今日のトークハイライトは「お伊勢さん」のお話しで、大いに盛り上がった。

   2013年10月、伊勢神宮は20年ぶりの遷宮で話題になっているが、実は我が家でも25年棲み続けたアパートの部屋を、リフォームされた真向かいの部屋に移動させる事になり、その際にもう弾く事もなくなった古いギターを処分するつもりでいた。

   しかし、こうして生でアコースティックギターの弦の音を聞いたりすると、少し考え直そうと思ってしまう。

   さだまさしは近年、ミュージシャンとしてのコンサート活動以外で小説家としての活躍が目覚ましく、その脚本はドラマや映画などの映像媒体に引っ張りだこのようである。
   今後、同氏原作の『サクラサク』や、最近刊行された『風に立つライオン』などが映像化される予定となっている。


   今年も盛り上がったコンサート終演後、ロービーに設けられた震災等の募金受付コーナーの一角に、福島原発事故で避難されておられる方々への支援の募金箱が目に入った。「福島」には浅からぬ縁があるので、幾許(いくばく)かの支援をさせていただき帰りの途に就いた。