空想特撮映画『シン・ウルトラマン』を鑑賞しました。
流星バッジ (in1966) |
「シン・ゴジラ」がそうであったように、庵野秀明テイストの新訳版として、この令和の時代にウルトラマンの物語を描くとどうなるかを、矛盾なく(?)成立させた作品になっていました。
お約束のように、「エヴァ」のエッセンスを取り入れながらも、オリジナルへのリスペクトは忘れていません。
あえて『禍威獣 』や『禍特対 』への置換など、細かい工夫を凝らし新鮮さを表現しているようです。着ぐるみ感を残したCG特撮は絶妙でノスタルジックな映像美を演出しています。
ただ、オリジナル版のウルトラマン登場から最終回までを110分で纏めると、どうしても窮屈感があるので、この作品こそ三部作でできたら良かったのにと思ってしまいます。
例えば「地球飛来篇」、「地球防衛篇」、そして「さらばウルトラマン」とかね。3回に分けたとしても、充分にオーディエンスを惹きつける事のできるコンテンツであるのは間違えありません。
今回、コロナ禍の影響による公開時期の延期が続き、作品の賞味期間が何気に短くなってしまったような気がして少し残念ではありますが、大ヒット作となっているようで喜ばしい限りです。
これぞ「空想科學寫眞舘」の王道を行く傑作、このような作品がこれからも増える事を期待しています。。。
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