2016/07/26

7/25_vs札幌 After Ramos ~ラモス失脚後のFC岐阜 ~


 ラモス監督契約解除の衝撃的なニュースから3日が経過し、ギフはアウェイ札幌戦に挑む。

 その動揺を抑え切れないイレヴンではあったが、首位の札幌に対峙しても臆する事なく冷静にゲームを進める。急場の吉田戦術は徹底的に守備を固め、まずはアウェイでの勝点1から狙いに行くのだろう。

 果たしてその結果は惨憺(さんたん)たるものだった。この短い期間にチームが劇的に変わることなど望むべくもないが、徐々に吉田新監督のスタイルを浸透させ、まずは最低限の目標となるJ2残留を果たしていただきたい。



 さて、ラモス監督の二年半はまさに劇場型のシーズンの連続であった。その話題性は、瞬く間にギフを全国区に押し上げ、監督就任の初年度は華々しいデヴューを飾った。

 後のJ1ライセンス取得やクラブハウス建設の道筋は全てここから始まった。ラモス監督最大の功績と言えよう。しかしまた、そのカリスマ性やタレント性が諸刃の剱となりFC 岐阜の監督としてサッカーに専念する環境を充分に確保できなかった事も否定できない。


 例えいかなる名将と言えども、J 2リーグをフルシーズン戦い抜くには応分の覚悟が必要なのだろう。そう言う意味では、ギフは『ラモス瑠偉』と言うキャラクターをうまく扱いきる事ができなかったのかもしれない。

 つまりはFC岐阜の監督に就任した時点で、既にラモスブランドは一地方の監督に収めて置く事ができない程、複雑で巨大なものになっていた事が、ギフにとって不幸だったのかもしれない。

 ただ、ラモスさんがギフを選んでいただいた事については心から感謝したい。紆余曲折があったとは言え、ラモスサッカーがギフにもたらした恩恵は計り知れない。色々な意味でサッカークラブとしてのFC岐阜のランクアップに貢献した事は誰もが認める所だろう。こんな形で岐阜を去る事になるとは、いかにも無念でたまらない。FC 岐阜の単なる歴史の1ページに埋没してしまいそうで残念だ。

 良きに付け悪しきに付け、そんな『ラモスの呪縛』から解き放たれたギフは吉田恵新監督の下、J2残留に向けて、現実路線での改革が急務となる。今ある戦力でいかに効率的に勝点を積み上げられるか吉田監督の手腕が問われる所だ。残された時間は決して多くないが、J1の修羅場を戦い抜いた氏の経験と実績を生かして、傾きかけた悪い状況からの着実な巻き返しに期待したい。




 嵐の後、これからもまた、純粋にFC 岐阜のサッカーを追い続けて行こうと思う。




2016/06/18

さだまさしコンサート2016


 2年ぶりにさだまさしコンサートを観賞する。

~いつもコンサートが始まると 必ず僕はこの後ろの席にいました~

 


 今年のコンサートツアーの演奏スタッフも昨年に引き続き、室内管弦楽風の楽器を配し、ヴァイオリン、チェロ、そしてオーボエなどの生音で、長良川国際会議場メーンホールに集まったオーディエンスを魅了した。 

 プログラムは懐かしいグレープ時代の楽曲から始まり、その後からは往年のヒット曲ではなく、さだまさしが今歌いたい曲、伝えたいメッセージを、世相を折り込んだ軽快なMCと共に繰り広げる。

 現在は最新アルバムの製作中のようで、その新曲の披露はなかったが、今まで聴いたことがなかった曲としては、『誰も知らない二番目のうた』と『シラミ騒動』を聴くことができた。
 シラミ騒動』については、その性質上2番の歌詩は成立しない(分かる人だけが理解できる)のだが、今日は遂にそのタブーを破り、33年越しに2番が発表された。そして更に3番の作成も示唆するなど、次の展開が楽しみである。
 面白い曲なので、是非次のアルバムにでも捻じ込んで欲しいものである。

 コンサート終盤、今回も2回目のアンコールの要求は、終演のブザーに呆気なく掻き消されたのが残念ではあったが大盛況の内にコンサートはフィナーレを迎えた。

 帰りしな、熊本への支援なるかどうか『長崎ピーススフィアの募金箱にいくばかりかのコインを託し帰路についた。



2016/06/13

6/12_vsC大阪 ホーム連敗現在進行系


 FC岐阜はホームに現在5位のセレッソ大阪を迎える。
 

 そのピンクの軍団はまた多くのサポーターも一緒に連れて来ていただいた。
 

 前節の引き分けた流れで、今節も勝ち点を積み上げて行きたいところだったが、またしても、勝てるゲームを落してしまった感が拭えない。
 

 少なくとも、同点に追いつく事が最低条件であったろう。失点の場面以外はギフにも多くの決定機があっただけに、後味の悪い悔まれるゲームとなった。 
 

 終了間際、焦慮(しょうりょ)に駆られるイレブンは、蒸し暑さの中でボールが足に付かず、パスが通らない。選手交代で活性化を図るのだが、空回りするばかりで決定機をふいにする。
 

 今日も僅か1失点に泣いたFC岐阜、サポーターの自己憐憫(れんびん)の日々は暫く続きそうだが、まだまだこのままでは終われない。

  次節からは、いよいよナイトゲームに突入する。体調維持に留意しつつ、巻き返しに期待したい。






2016/05/29

5/28_vs山形 黒星先行


 5月下旬、仕事で三重県内に出張した。伊勢志摩サミットに関連して各所で見られたテロ警戒のインフォメーションは、ここ長良川競技場にも及ぶ。
 

 J2リーグ第15節、ギフはモンテディオ山形を迎える。薄曇りの中から和かい日差しが注ぐ、サッカー観戦には絶好の環境に、「岐阜市民総力戦」のアテンダンスは8,000人を超えたが、あたらし10,000人には届かなかった。
 

 さて、ゲームは立ち上がりこそ慎重に入れたのだが、山形に押し込まれる中でPKを献上してしまう。後にも先にも、これ以外に両チームとも、ゴールネットを揺らすことがなく、凡戦の様相を呈して試合終了となった。

 1シーズンの中では、何度か盈虧(えいき)を繰り返すことはあるのだろうが、このところ選手に躍動感が感じられないゲームが続いている。新たな選手投入で、この閉塞感を打破する必要があるようだ。
 

 この連敗で、いよいよ黒星が先行となった。各クラブでゲーム消化数が異なるので、岐阜の暫定順位は10位以内で留まってはいるが、実質半分以下まで下がって来ていると判断すべきだ。
 

 悪い流れを一度リセットして次のホーム戦に期待しよう、夏はもうすぐそこまで来ている。



2016/05/15

5/15_vs岡山 アウェイで4勝2敗


 我慢強く戦ったアウェイ岡山戦、紙一重のゲームのあやで、ギフは勝ち点3をものにした。


 両チームとも、それぞれの持ち味を生かしたゲームであったが、劣勢に立たされたギフに一瞬の勢いがあったと言う事か。エヴァンドロ#9のPKが相手GKにコースを読まれたにもかかわらず、その勢いが勝(まさ)ってゴールネットを揺らした。


 ドリヴルで切り裂く田中達也#34のオフェンスが、このゲームのMOMとなった。これから夏場に掛けて、この世代がチームを牽引して行けば十分に上位で戦える集団となるだろう。

 アウェイでの勝ちパターンを続けて、次はホームで勝利を見せてくれ。