運命の12月8日決戦を経て、2014年度のJ2リーグ全登録クラブが確定した。
徳島ヴォルティス悲願のJ1初昇格により、リーグ戦3位だった京都サンガとは、来年も対戦が組まれる。
そして、ガイナーレ鳥取がJ3に降格することにより、来年も新規クラブがJ2に参戦する。
『
カマタマーレ讃岐』、JFL での公式戦を観戦した事があるが、決して侮れないクラブである。危惧すべきは長崎の再来になることだ。そうなると必然的にギフが一番下になってしまう。
そんなことも想定しながら来シーズンの選手強化や、何より早期監督招聘が急務である。クラブ側の積極的な組閣活動は最終局面を迎えている頃だろう。
さて、2013シーズンを振り返ると、
数字の上では
2012年シーズンと大差ないものとなっている。シーズン後半に入って得点力がややアップするも、それにも増して失点の多さが、年間を通してギフのゲームを終始厳しい展開に陥れた。
確かに、1シーズンの中での故障者続発は想定の範囲を越えるものだったかもしれないが、そんな時でも一定のレヴェルで戦える選手層の充実がなかったのも事実である。
夏の移籍期間での補強で、より強固なチームが形作られていくが、毎回思うことと言えば、シーズン前にこのレヴェルのメンバーが揃えられなかったか・・・ 。J 1クラスのストライカーに比肩するスティッペ、バージェらが開幕時に居てくれたらと。
今年はFC 岐阜を支援する背景が大きく変化したシーズンとなった。逆に言えば、それがJ クラブの
体を成して生き残る唯一の選択肢だったのかもしれない。
「浅中」の成功はギフにとって重要なエポックメーキングであった。これが良き前例となり、定例となって貰いたい。
行徳浩二前監督の去就、進退については痛恨の極みである。前述した故障者云々は不運な要素であることは否めない。しかし、2年目となるチーム底上げに充分時間を掛けられなかったのは誤算である。
ただ、辛島啓珠新監督への円滑(?)な受け渡しが奏功し辛うじてJ2残留は果たした。シーズン後半の
宛ら新チームによる地味な勝ち点積み上げと、更には鳥取さんの劇的な失速が相まっての結果である。
こうして、ギフは2年連続、寸での所で下部への降格を免れた。J2リーグ21位でも降格に巻き込まれなかった幸運が何年も続くはずがない。クラブ自体の財政問題も含め、更に待った無しのシーズンは来年も続く。図らずも2014年シーズンにも多くの選手が入れ替わるだろうが、充実した補強により戦えるチーム編成をお願いしたい。
2014年はいよいよW杯シーズン、その開催期間中はリーグ戦中断となるため、窮屈なスケジュール調整を踏まえつつ開幕を待つことにしよう。J2の全日程が終了した今、
漸く「あまロス」が癒えた頃だが、こんどは「ギフロス」の期間が
暫く続くことになりそうだ。
最後に、リーグ最終戦辺りのダイジェスト動画を2本アップして2013シーズンの『FC岐阜観戦記since2005』を締め括ることにしよう。