2013/12/14

今年最後の練習見学。 ~El jugador número 12~


   12月13日の「自主練習」を以って、トップチームの2013年の公式日程が全て終了する。

   下の写真は、12月11日の「岐阜県フットボールセンター」での練習風景である。


   ランニング・ストレッチ・パス回しなど、軽めの全体練習はそこそこに切り上げ、各自でグループを作り、それぞれの必要なスキルに対して反復練習を繰り返す。

   既にこの時期には切迫した緊張感も無く、和気あいあいと体を動かす選手達の様子が見て取れた。正しく、このメンバーで過ごす最後の、そして大切な時間が過ぎて行く。


   そして、話題は2014シーズンへ、まずは指揮官の人事から風雲急を告げる情勢になっている。マスコミの報道通りだとすると、かなりエキサイティングな状況だ。

   ラモス氏への監督打診について、10月18日の第一報時点では眉唾物であまり現実味が無かった。ところが今回、ミスター・F氏などのキーパーソンが登場してくることで、俄かに現実味を帯びてくる。

   FC岐阜、浮上の「起爆剤」としては大いに期待できるが、有名人で影響力も大きいだけに、ギフのような体力の無い小さなクラブにとっては「劇薬」でもある。

   処方を誤ると、取り返しの付かない副作用が発生しかねないが、もはや不退転の方策なのだろうとクラブ側の意図が感じ取れる。

   今後の各界からの支援に(すが)る要素が大きく、不透明なだけに、会談が頓挫した時のセカンドプランや、あるいはシーズン中の不測の事態を想定したバックアッププランについても事前に考慮する必要があると思われる。

   ただ、ラモス氏の様なサッカーを畢生(ひっせい)の生業とする識者に監督オファーしていること自体でも、ギフの知名度がグングン上昇中である!

   いずれにしても、ギフにとって必ずしもバッドニュースではないので、とにかく良い方向に展開していくことを願いたい。


   2014.. el jugador número 12 ..
  【2014年も、12番目の選手で行こう!】


2013/12/09

2013年、勝手に統括。


   運命の12月8日決戦を経て、2014年度のJ2リーグ全登録クラブが確定した。

   徳島ヴォルティス悲願のJ1初昇格により、リーグ戦3位だった京都サンガとは、来年も対戦が組まれる。

   そして、ガイナーレ鳥取がJ3に降格することにより、来年も新規クラブがJ2に参戦する。

   『カマタマーレ讃岐』、JFL での公式戦を観戦した事があるが、決して侮れないクラブである。危惧すべきは長崎の再来になることだ。そうなると必然的にギフが一番下になってしまう。

   そんなことも想定しながら来シーズンの選手強化や、何より早期監督招聘が急務である。クラブ側の積極的な組閣活動は最終局面を迎えている頃だろう。


   さて、2013シーズンを振り返ると、数字の上では2012年シーズンと大差ないものとなっている。シーズン後半に入って得点力がややアップするも、それにも増して失点の多さが、年間を通してギフのゲームを終始厳しい展開に陥れた。

   確かに、1シーズンの中での故障者続発は想定の範囲を越えるものだったかもしれないが、そんな時でも一定のレヴェルで戦える選手層の充実がなかったのも事実である。

   夏の移籍期間での補強で、より強固なチームが形作られていくが、毎回思うことと言えば、シーズン前にこのレヴェルのメンバーが揃えられなかったか・・・ 。J 1クラスのストライカーに比肩するスティッペ、バージェらが開幕時に居てくれたらと。

   今年はFC 岐阜を支援する背景が大きく変化したシーズンとなった。逆に言えば、それがJ クラブの(てい)を成して生き残る唯一の選択肢だったのかもしれない。

   「浅中」の成功はギフにとって重要なエポックメーキングであった。これが良き前例となり、定例となって貰いたい。

   行徳浩二前監督の去就、進退については痛恨の極みである。前述した故障者云々は不運な要素であることは否めない。しかし、2年目となるチーム底上げに充分時間を掛けられなかったのは誤算である。

   ただ、辛島啓珠新監督への円滑(?)な受け渡しが奏功し辛うじてJ2残留は果たした。シーズン後半の(さなが)ら新チームによる地味な勝ち点積み上げと、更には鳥取さんの劇的な失速が相まっての結果である。

   こうして、ギフは2年連続、寸での所で下部への降格を免れた。J2リーグ21位でも降格に巻き込まれなかった幸運が何年も続くはずがない。クラブ自体の財政問題も含め、更に待った無しのシーズンは来年も続く。図らずも2014年シーズンにも多くの選手が入れ替わるだろうが、充実した補強により戦えるチーム編成をお願いしたい。

   2014年はいよいよW杯シーズン、その開催期間中はリーグ戦中断となるため、窮屈なスケジュール調整を踏まえつつ開幕を待つことにしよう。J2の全日程が終了した今、(ようや)く「あまロス」が癒えた頃だが、こんどは「ギフロス」の期間が(しばら)く続くことになりそうだ。

   最後に、リーグ最終戦辺りのダイジェスト動画を2本アップして2013シーズンの『FC岐阜観戦記since2005』を締め括ることにしよう。







2013/11/26

2013年、勝って終わろう。


   2年半ぶりにアウェイ富山戦に参戦する。後援会が主催する「オレンターノツアー」に交ぜていただいた。

  朝7時、県庁前の晩秋の佇まい。これから2台のバスで北に向う。


   前節のホーム最終戦は不甲斐ない結果に終わっただけに、アウェイとは言え、キッチリ勝ってモヤモヤした2013シーズンをスッキリ締め括りたい。

   そんな想いを載せて、バスは冬を(まと)った「蛭ヶ野(ひるがの)」界隈を後にする。


   スタジアム到着後、本場肉厚の「鱒ずし」に舌鼓を打ちつつキックオフを待つ。


   これが、シーズン後半に調子を上げてこれた集大成のスタメン。辛島監督のバランス感である。


   緑のビックフラッグがアウェイスタンドを覆い尽くす。ギフサポの魂の応援である。


   前半キックオフ、アウェイの洗礼は行き成りやって来た。しかしこのPK献上でも、ギフのイレヴンは浮足立つことなく、徐々にペースを引き寄せる。


   相手のオウンゴールで同点にした後、後半は怒涛の攻撃を仕掛ける。こんなにもホーム富山の足が止まるのが不思議なほどである。

   服部年宏#6の、有終のゴールには今一歩届かなかったが、染矢一樹#11の今シーズン10本目のゴールは引退する服部キャプテンに(そして来季同じピッチに立てないであろう選手に)捧げる惜別の決勝ゴールとなった。


   最後は、笑顔の服部と、戦友を労う美尾敦#10。


   ラストゲームを終えた服部年宏は、最後にロッカールームで今日履いたスパイクを綺麗に磨き上げて、サッカー人生に幕を引いたと言う。お疲れ様でした。と同時に、今後も何らかの形でギフに関わっていただきたいと願うばかりである。


   FC岐阜の2013シーズン、何とかJ2残留は勝ち取った。しかしながら残留しか出来なかったとも言える…。





   次回、恒例のシーズン総括へと続く。



2013/11/19

『全てはサッカーの為に』 ~服部年宏、現役引退~


   11月17日、FC岐阜の2013シーズンホーム最終戦は、服部年宏#6にとって緑のユニフォームでの最後のゲームとなった。

   J1復帰に最後の望みを託すコンサドーレ札幌とのゲーム内容は、ギフにとって語るべきものは無く残念な結果に終わってしまったが、前節までの地道な勝ち点の積み上げが功を奏して、最低限の目標であるJ2残留は果たすことができた。


   ゲーム後の服部キャプテンの言葉通り、勝利を以って残留を決めたかったが、何はともあれ残留出来たことに対しては、選手・監督やスタッフの皆様に心より感謝したい。

   翌日、仕事に赴くと、誕生日でもないのに「おめでとう、おめでとう」と何人もの方に声を掛けられた。


   そして、とうとう11月24日のアウェイ富山戦を最後に、服部キャプテン#6が現役引退となる。

   「鉄人」と呼ばれ、自身は「ジュビロ磐田」時代の「闘将ドゥンガ」をお手本にプレーしてきたと言う、ギフでも「優しいドゥンガ」とて、若い選手を指導して頂いたようだ。

   来季、メモリアルのピッチに服部の姿は無いのだが、その魂だけはギフの中に永遠に引き継いで貰いたい。

   20年間のサッカーキャリアで、最後の、そして貴重な2年間を、FC岐阜に捧げて頂いたことに改めて感謝致します。


   次節、アウェイ富山戦は勝って終わろう!



   ガンバレFC岐阜! 最後の力を見せてくれ!。



2013/11/11

THE ZANRYU ~君は、生き残ることができるか!~


   11月10日、J 2残留を掛けたFC岐阜の第一幕、今日の残留条件は「岐阜○、鳥取×」のみである。

   今節のマッチアップは愛媛FC、冷たい雨で金華山も煙ってしまったホーム長良川での決戦は16時キックオフである。


   まずは前節、アウェイ山形戦のダイジェスト動画から。

   スティッペ#36の値千金の同点ゴールとサポーターを鼓舞するパフォーマンスを、ゴール裏からお届けする。この勢いで、一気に残留を決めたい所である。



   しかし、このゲームは立ち上がりからナーバスな展開となった。序盤でのイエローカードがゲーム展開を更に難しいものにする。そして前半終了間際の嫌な時間帯に先制を許す。


   そして後半開始の頭から動く辛嶋監督、このゲームの重要性を誰よりも理解している。


   そんなギフの積極策が、やがて染矢#11のPK 奪取に繋がる。ソメはPKのボールをバージェからも奪い取る。


   これで不機嫌(?)になったバージェ#34が退場の憂き目にあう。この後ギフは守りにシフトせざるを得なくなるのである。

   今日の勝ち点1は評価が別れる所であるが、やり場の無いフラストレーションをサポーターはレフリーにブーイングすることで解消しようとしていた。


   さて、鳥取も1ー1で引き分けたことにより、今節の残留決定はなくなった。

   次節、ギフは勝てば自力で残留を決める事ができる。但し、勝てなくても対象の鳥取が負ければ、その瞬間に残留が決定する。

   一見優位であることに変わりがないが、相手の結果しだいで残留が決まる状況に傲りがないか心配ではある。つまり、鳥取の方がシンプルなのだ、相手の結果に関係なくとにかく勝つしかないのである。その明確な「至上命題」が追い込まれた鳥取イレヴンに有らぬ力を与えなければ良いのだが。

   残留決戦第二幕は11月17日、ホーム最終戦で累計50万人目の入場者となろう!





   ガンバレFC岐阜! ギフの力を見せてくれ!。