気候だけを言えば、絶好のサッカー日和。昼間の暑さが少し和らぎ、肌寒いとまではいかない涼しい風の吹き抜けるくらいが、ピッチに立つ選手達には調度いい。
FC岐阜のナイトゲーム、今節のマッチアップはヴァンフォーレ甲府。実力ではJ1にいるべきチーム、侮れないのは言うまでもない。
ただ、ピッチ以外での話題が取り沙汰される、こんなタイミングだからこそ、絶対に負けられないゲームである。何とか勝点を祈らざるを得ない。
もう耐えかねてFC岐阜から離れるサポーター、
好きだからこそFC岐阜を批判するサポーター、
ただひらすらにFC岐阜を応援するサポーター、
今、あなたはどこにいますか?
なりふりを構っていられない状況に追い込まれているFC岐阜の首脳陣、今西社長の掲げる支援募金にとりあえずポケットを探る。手を握って、「…なんとか、FC岐阜をお願いします…」今はそれ以上の言葉が見つからない…。
既に「戦略」を論じる時ではなく、「戦術」を見定めなければならない時期に来ていると思うのだが。
サポーター仲間の熱い「エール」はスタジアムの全てに届いた。「14」は彼が『FC岐阜公式ファンクラブ』の14番目の会員であることを意味している。
しかし、現実にはFC岐阜はヴァンフォーレ甲府を凌駕できるほどの「チカラ」も「技」も持たない。
勝ちたいと言う「魂」だけではもちろん勝てないのだが、今その「魂」までもが問われてしまっている。そう、自分たちで点を取らなければ、誰も取ってはくれない。
終わってみれば、あまりにも順当なリザルトは、以下の通り。
FC岐阜と取り巻く環境は、風雲急を告げる。だが今夜詰めかけた六千余の人々は、FC岐阜が今年で見納めだから集まった訳ではない!
今節のYouTube動画は、ゴールに迫るFC岐阜イレブン。本当はホームでのゴールシーンをupしたいのだが、いつまでも待っていられない。
先ごろFIFAは雌雄を決するPK戦のルールを「Task Force Football 2014」の中で再検証する考えを示唆したが、おしいシュートが何本あっても、合わせて「1点」にするルール改正は今のところ無いようである。
前号に引き続き、第2回の「宇都宮徹壱氏のコラム」はこちら。