2011/01/09

日本代表2011




   ザッケローニ監督が指揮する日本代表がいよいよ公式戦を迎える。年末年始のあわただしい中、選手はコンディション管理に気を使うことだろう…。と、思ったが、各メディアの予想フォーメーションを見ると、実に海外組が多いことが分かる。昨年のW杯以降、予見した通り海外移籍のニュースが堰を切ったようにマスコミを賑わした。

   ここ数年の日本代表の課題の一つに代表戦日程に於ける、いわゆる「国内組」と「海外組」の融合がしばしば取りざたされてきた。しかし、いままでは「国内組」の中へいかに「海外組」の数選手をバランス良く入れ込むかが監督の手腕の見せ所であった。今回、むしろ逆の現象で、ほぼ「海外組」の中に「国内組」を数人を、となってきている。

   今後これが2011年以降の日本代表メンバー編成のスタンダードになるだろう。もっとも、これはFIFAランキング上位の国では、至極常識的なことであり、日本代表が、いよいよその入口に立てたということなのかもしれない。我々が日本代表を応援し始めた頃に夢見ていた状況が結実といえるが、さらに「世界基準」に近づくためには、日本代表の地政学的リスク(列強国との時差や、国内リーグの日程等)をいかに緩和するかが求められる。

   こう考えると、冒頭の年末年始のコンディション管理云々は、すこぶる日本人的な発想であり、「海外組」(そろそろこの呼び方も間尺に合わない?)にとっては、より複雑が情況を克服して代表戦に集結しなければならない時代が到来した。
   常に進化を続ける『SAMURAI BLUE』から、今年も目が離せない。

0 件のコメント:

コメントを投稿