2016/02/01

FC岐阜クラブハウス落成


 2016年1月30日、待ち侘びたFC岐阜の「クラブハウス」がお披露目された。

 このブログでは、ギフの『トゥモローランド』と称して追い続けてきたクラブハウスは、ここ岐阜市スポーツ交流センターの一角に、専有エリアを設けていただき、一般の方とトレーニングスペースを供用する形で運用が開始される。
 

 北西部グランドでのトレーニング前後のフィジカルケアは、これで格段に向上することになる。

 今後、更に天然芝ピッチが北西部に増設され、使用頻度が増えることになれば、ホームでの練習環境は申し分の無いものになるだろう。
 

 こうして、FC岐阜の歴史がまた1ページ更新される。



2015/12/08

シーズン総括2015 ~監督ラモス瑠偉の功罪~


 「監督としてのラモス瑠偉の功罪」についての考察、個人的には『罪』の側面は極めて限定的であると思いたい。確かに、J2最終順位が20位に低迷したチームの成績面では、今シーズンの登録選手のレベルとその投資規模を考えると、一般論としては、監督としての責任を追及されなければならない。

 開幕当初の6連敗は、オフェンス陣のオーガナイズが希薄で、一瞬の気の緩みがそのまま大量失点に結び付く場面が多く見られた。例えば東京V戦4失点の時は、もう自分達でゲームのコントロールが出来ない状態だったろう。守備に対する戦略が全く機能していなかった時期である。

 4月の終盤からは、攻守のバランスが徐々に取れ出して、一時的には上向きになるものの、多くの故障者を抱える状態が発生し、なかなか連勝へと繋げられなかった。


 そんな中で、夏の補強では実績のある選手の獲得に成功して、更に上を目指す体制ができるかに思えたが、シーズン終盤に入ってから残留争いに巻き込まれると、1点を奪うのが精一杯のゲームが続き、辛うじてJ3降格圏内を回避するに留まる。

 結果的に昨シーズンの17位を下回る20位という順位は、J2残留を果したと言えども、ラモス体制2年目でのチームの継続性の破綻や、底上げが段階的に行われていない状況を露呈することとなった。


 監督として就任して2年目となったラモス監督、そのタレント性からギフの監督業以外に多方面に渡り活躍する場が与えられている。その事が全てマイナスではないのだろうが、監督として集中する時間が損なわれているとしたら、多少見直す必要があるのかもしれない。

 その一方で、ラモス監督のカリスマ的なタレント性が、『功』の面で大きくクローズアップされる。それは、『罪』の部分を補って余りある程である。


 瀕死の状態だったFC岐阜に数々の支援の手が差し伸べられ、グラブの体裁を安定させることができたあの時、そこに登場したラモス瑠偉の存在は大きく、その後、現在進行中の「クラブハウス」の建設や、長良川競技場のバックスタンドベンチ席増設などの一連の改修工事へと繋がった「FC岐阜支援」のムーヴメントや世論の盛り上がりは、恐らく「ラモス瑠偉」という存在が無かったら、ここまでトントン拍子には行かなかったのかもしれない。

 今、「J1クラブライセンス」を取得している、そのきっかけの一人であるラモス監督の功績はやはり絶大である。


 そして来シーズンは、ラモス監督の契約最終年と言われている。勿論、その後の再契約が無い訳ではないだろうが、まずはこの3年でそれなりの結果は欲しいものである。この2年間で越えられなかった壁を何とか打ち破って行きたい。

 その為には、攻撃サッカーを標榜するラモス監督の意に沿わないかもしれないが、まずは1試合平均1.7失点(アウェイ戦では2.1失点)という、嘘のような失点数を重ねる守備陣形を何とかしなければならない。ここぞという時の失点が多くの勝ち点をみすみす逃してしまった。

 独自集計した2015年度戦闘記録からも分かるように、既(すんで)の所で引き分けに持って行けない詰めの甘さがあったようだ。来シーズンこそは、その改善を優先しながらディフェンス主体のチームを仕上げる事はできないだろうか。負けない為のゲームプランもギフの様な発展途上のクラブには必要だろうと思う。


 12月6日でJリーグの全日程が終了し、来シーズンのJ2参戦22クラブが確定した今、それぞれのクラブでは既に来シーズンに向けたチーム編成が始まっている。ギフは恩田氏から代わった宮田博之新社長の下、新たな発想を取り入れながら、ピッチレヴェルでは2年間の経験と反省を生かしたラモス采配により、上位進出を目指して巻き返しを図って貰いたい。


 2016年  新・FC岐阜と共に





2015/11/30

シーズンオフの北西部


 Jリーグは各カテゴリーでポストシーズンが真っ盛りだが、FC岐阜は既にシーズンオフとなり北西部公園では選手任意参加の公開練習に移行している。
 

 今季限りでの現役引退を発表した宮沢正史選手には、その日に何とか声掛けすることが出来た。

 他にも契約満了の選手が発表されるなど、ギフの2016シーズンに向けての枠組みがどんどん変化し再構築されて行く。どんな補強がなされるか、不安と期待の両方あるのだが楽しみに待つこととしよう。

 来シーズンの開幕は今までより前倒しされると聞いているので、例年より早め早めの時間割が必要である。まずは、恩田氏に代わる新社長人事が優先事項なのだろう。




 さて、北西部公園の西隣に建設中の「クラブハウス」は、外観が完成しつつある。茶系統の落ち着いた色合いの外観に、大きな窓が特徴的である。
 

 クラブハウスの東出入口からは、直接ピッチに行けるように土手には階段が設けられ、練習場へのアクセスが容易となる通路が整備されるようだ。
 

 この日の全体練習は1時間程度で終わり、後は各自の自主練へと移る。

 このチーム全体での練習も残り僅かとなった。
 





2015/11/24

11/23_vs福岡 The End of Game


 長良川競技場はいよいよ2015J2リーグ第42最終節を迎える。

 長かったシーズンをどうにか締めくくることのできたFC岐阜、先ずは前節、敗れながらもJ2残留は勝ち取ることができた。
 

 シーズン終盤に入ってからの最低限の目標となったJ2残留をクリアできたことに対して、選手・スタッフには労いの言葉を送らせていただき、来年もこのステージでの熱戦を観戦できるだろうことには、心からの感謝である。
 

 さて最終節のFC岐阜である。GK に川口能活#1が復帰し、スターティングイレヴンは今シーズンの総決算と言うところか。
 

 前半、福岡の折り返しにあっさり失点を喫したギフは、後半の反撃でレオミネイロ#33が今シーズン最後のゴールを奪う。
 

 ところが、これで眼を醒ました福岡のクロスボールに成す術無く2失点、CKで更に失点。あの川口でさえ止められなかったのか、或いはゲーム感覚から離れすぎたGK には荷が重かったのか、いづれにしてもギフは福岡の現状に斟酌(しんしゃく)した訳でもなく、額面通りの完敗である。

 福岡は戦前からギフの弱点を周知し、ただシンプルにそこを突いたに過ぎないと語る。つまり、この一戦はすでにスカウティングの段階で、ギフの敗色が濃厚だったと言うことである。
 

 来シーズン、ギフは何を置いてもまずこの失点の多さを改善しなければならない。


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 試合後、難波宏明#24がMVPに選出され、次にラモス体制の指揮継続は周知の通り既定路線となったが、筆頭株主の藤澤氏#2438より、恩田聖敬社長退任の勧告がなされた。

 残念ながら、スタジアムからは、驚きも、異論も出なかった。むしろ言葉にならなかった、が正解なのかもしれない。
 

 更に藤澤氏は今後のFC岐阜支援に対しての変化を表明する。企業の経営に於いて、筆頭株主様の「一歩引く」発言は、重く受け取られなければならない。

 そして、来シーズンでラモス監督の最終契約年となる。この2年間のFC岐阜のレボリューションが将来に渡り継続できるのか、或いは失速してしまうのか、勝負のシーズンとなる。
 クラブの環境整備が整いつつある今、改めて監督としての手腕が問われることになるだろう。


 恩田社長に惜しみない拍手を  FC岐阜と共に。


 次回は、恒例のシーズン総括をお届けします。
 FC岐阜の不振の原因が分かりました。僭越ながら・・・。


 



2015/11/09

11/8_vs岡山 『秋霖に 煙るは紅き 金華山』


 J2残留に向けた残り3試合、FC岐阜はホーム長良川に開幕戦で敗戦したファジアーノ岡山を迎える。このゲームに勝てばJ2残留が確定する状況の中、長良川競技場のピッチは朝からの雨で、水を含んだ重いコンディションのようである。



 ホーム参戦が叶わなかったので、ぎふチャンのラジオ放送でゲームを聴取する。耳馴染みのアナウンサーと解説者の声に、違和感なくゲームに集中できる。
 映像は無いが、緊迫したゲーム展開と荒れ気味となった試合の状況は伝わって来た。
 
 何とかスコアレスドローに持ち込み勝ち点1を得たことで、最下位22位は免れ半歩前進することはできたのだろう。
 悪コンディションの状況下で集中力を切らさず、選手たちは良く戦ってくれた。

 次は、ギフが勝つにしろ、対象となる大分が引き分け以下になるにしろ、決まり方はこの際何でもいいので、とにかく『残留』という結果が欲しいところだ。

 どこのクラブにでも言えることだが、残り2戦、最後の力を振り絞って闘い抜いて貰いたい。


   J2残留へ  FC岐阜と共に。