2013/09/02

September collapse


   悪夢のような7月のガンバ大阪戦以来、2ヶ月ぶりにホーム長良川に参戦する。


   今節のマッチアップは、東京ヴェルディ…、だが今は対戦相手がどこであろうと、ホーム戦で着実に勝ち点を積み上げなければ、J3降格が現実味を帯びてくる。

   辛島新監督のホーム初采配は、そんなプレッシャーの中キックオフされる。

   生で観るのは初めての選手がピッチを駆け回る姿は新鮮ではあったが、前半戦立ち上がりのゲームの入り方は未だ改善されることなく、集中力を欠いた疎放なディフェンス機能しない。

   相手のミスがなければ容易に得点ができない今のギフであるが、天皇杯を挟んだ次の2連戦は是が非でも勝たなければならない。

   勿論、相手も死に物狂いで潰しに来るだろうが、それを跳ね返す「鉄のフィジカル」と「鬼のメンタル」で最下位脱出を果たして貰いたい。

   チーム崩壊を食い止めるのは、この9月が最後のチャンスなのかもしれない。




2013/09/01

今、東北に行くということ。(跋) ~心にはいつもHEAVY GAUGE~


   僕は今 東北出張を終え 東京行きの 新幹線の中

   走り出す「はやぶさ」の窓から 通り過ぎる 福島の街を見てる


   先の震災から2年半が過ぎようとしている東北福島、取り分け今回の出張の拠点となった福島市内は、普段通りの社会生活を営んでいるようではあるが、未だに原発事故影響下の地域からの避難者用仮設住宅が点在し、帰郷の目途はいつになるか知れない。

   市内の小さな公園にさえ放射線測定器が設置され、住民に逐次その情報を知らせている。8月暑さの盛りに、駅前から少し外れた草むらのある用水路付近では、4~5人の作業者と小型重機によって「除染」作業が繰り返し行われている。

   地元の方に、それとはなしに震災当時の話を振ると、まるで何気ない世間話の様に穏やかに語り始める。 その時、皆一様にまず自分の身の安全を心配し、次に家族の心配をし、そして住む家の安全を心配する。ライフラインが回復した後でも、日々の生活が不安になり、その後は今の仕事が続けられるか不安になり、そして漠然とした将来への不安が今も残っているという。

   脚色のない生の声で淡々と語られる言葉には、それ相応の重みを感じる。震災を体験された方を間近に接することで、テレビや新聞などの情報には載らない普通の人々の姿を見ることができた気がする。


   考えてみると今までの僕は、日々の生活や社会に対して、いつも文句を付けながら生きてきたのかもしれない。それでも今回少しの間だけ被災地で過ごしたことにより、自分達はまだまだ恵まれた環境で生活できているのだと感じる。改めて、今まで以上に誠実に、そして謙虚に生きて行こうと思う。

   振り返ると、4ヶ月半の出張は、生活面でも仕事の内容も過酷で、大切なものを少なからず犠牲にしてきたが、今後もう少し生かされるならば、その為の必要な経験だったと思うことにしよう。


   そんな事 考えているうちに 我が家へ向かう 車の中

   携帯電話の 電源を入れながら 窓の外の タワー43を見てる

   相も変わらず 胃の調子が今日も良くないが

   心には いつも HEAVY GAUGEを 忘れない




「僕のギターにはいつもHEAVY GAUGE」 長渕剛 (1983)




       「東北跋渉記」 (完)►►►



2013/08/11

福島ユナイテッド観戦記 (2試合目) ~ファビオ現る!~


   8月10日、JFL福島ユナイテッドFCのホーム公式戦に参戦する。2試合目となる観戦は、真夏の日差しが照りつける「福島市信夫ヶ丘競技場」にて15時キックオフである。


   今節のマッチアップはあの(●●)カマタマーレ讃岐、事と次第によっては、ギフの今シーズン最後の対戦相手にならないとも限らないJFLクラブである。


   ユナイテッドには少しでも援護射撃していただけないかと、応援にも力が入る。

   熱中症対策のマストアイテム、「麦藁帽子」と「クールタオル」、「日焼け止め」を調達してメインスタンドに陣取ると、地元で知り合った熱心なユナイテッドサポーターから、選手入場時の応援プレートの掲示を依頼される。


   もちろん選択したのは野田明弘#3のプレート。裏面の「ねこバス」の愛称について、明弘本人は苦笑するのみで否定はしていないとの事である。


   そして、もう一つのトピックはギフから期限付き移籍となったファビオである。登録の手続き上、今日の試合には出られないが、試合前バモスゾーンのサポーターの前にその姿を現した!


   オフィシャルサイトでの発表後、初めての赤いユニフォームの挨拶となった。「ファビオ!」コールの答える背中を複雑な思いで見送った。ここで是非、結果を残して貰いたい。

   先程の、地元サポーターの方にも「宜しくお願いします。」と応援を引き継がせていただいた。




   そこで問題は福島ユナイテッドFCである。J3参加を表明し、現在審査中であるが、肝心の成績面では中々良い結果が残せない状況が続いている。J2に一番近い強豪相手に今日も苦戦が予想される。

   この時期の気象条件は互いに過酷ではあるが、ホームアドヴァンテージを駆使して走り負けないゲームを期待したい。


   ゲーム内容は、前半、讃岐のアンドレア#20の個人技に明弘の対応が間に合わず、木島良輔#33のゴールで先制を許す。前半終了間際には堀河俊大#13のフリーキックにキーパーが対応できず2失点となる。


   後半、攻撃の手数を増やすユナイテッドは吉濱遼平#4のゴールで1点を返すものの、その後は惜しいチャンスを外し試合終了となる。

   確かに木島や高橋泰などJで豊富な経験を持つ選手相手には実力の差を感じる。それでこその「ファビオ獲得!」なのだろうけど…。



   敗戦に対しても、ファン・サポーターは暖かくイレヴンを迎えてくれる。ただ、暖かく迎え過ぎて、選手に危機意識が感じられないと問題ではある。

   次は、ファビオのグッドニュースを期待しつつ、ユナイテッドのチャーターしたシャトルバスで福島駅へと帰った。

   今回のYouTube動画は、ユナイテッドのスターティングメンバーを紹介するスタジアムDJのパフォーマンスをお届けする。






2013/08/04

東北ニ、夏ハ来ヌ。


   東北地方も梅雨明けとなった8月、ようやく夏の日差しが覗く。

   以前、FC岐阜のホーム戦で頂いた、ファンクラブの缶バッチに付属されていた「南相馬ファクトリー」の向日葵の種、実は出張先に持ってきていて、職場近くの某所に播種(はしゅ)していた。

   それが見事に発芽したのが下の写真。内心、こういうのは上手くいかないパターンだと思っていただけに、ささやかな驚きと思いがけない喜びであった。


   何の因果か、ギフからフクシマに里帰りした向日葵の小さな種は、芽吹き、やがて大輪の花を咲かせることになるだろう。しかし、もうその姿を見届けることが出来ないかもしれない。



   冷夏が心配される今年の夏は、福島特産の桃にも少なからず影響があると言う。日照量が少ないと糖度が落ちるようである。

   この地方で収穫される桃は完熟の柔かいイメージと言うよりも、硬めでむしろ歯ごたえがある品種が一般的であると聞く。


   こうして、この地方にも暑い夏がやって来た。

   東北の長い長い日々はもう少しだけ続く。



       「東北跋渉記」 続く►►►



2013/07/07

「つゆのあとさき」


   色々な意味で凄まじいゲームとなった。


   7月3日のvsガンバ大阪戦は、2-8と大敗する。コンフェデ帰りの遠藤保仁#7や、今野泰幸#15が復帰しほぼベストメンバーとなったG大阪にとってギフはもはや敵ではなかった。

   今日のホームの雨はギフのアドバンテージになることも無く、ガンバの華麗なパス回しを演出するに留まった。


   実は、ガンバ大阪が公式戦で長良川競技場に登場するのは初めてではない。追思(ついし)するに、1998年5月の名古屋グランパス(まだ長良川がグランパスのホームに登録されていた頃の事)との対戦を観戦した記憶が甦る。

   結果や試合内容までは覚えていないが、当時はまだ観客席に緩衝エリアを設ける規則が確立されていなかった様で、ガンバサポーターのリーダーとおぼしき人物が、ひとりバックスタンドの中央通路を歩いて、ホーム側のグランパスサポーターのゾーンに赴き、応援合戦か何かでのトラブルの和解をしていたように記憶している。今では中々見られない光景であった。


   その頃から徒党を組んで応援するのが苦手で、一人で観戦することが多かった。そしてそれはナゴヤからギフにシフトした今も変わらず、そしてこれからも、ひとり粛々と、しかし熱く観戦して行こうと思う。


   さて、ゲームの内容についは今更多くを語らず、せめて新井辰也#20のドンピシャヘッドの動画をYouTubeへうpするに留めよう。





   善きに付け、悪しきに付け、いくつもの新記録が樹立された平日のホーム戦は、記録にも記憶にも残る一戦となった。


   ただ得点感覚の芽生えてきたFC岐阜、次のアウェイ京都戦も決して諦めてはならない!