2012/11/14

空のむこう、決戦の地へ ~The Last Shooting~


   いよいよ残留を懸けた最後の戦いとなった。
早朝に岐阜を出発し、新東名経由で午前10時に横浜入りする。


   今までにない数のサポーターと報道陣が駆けつけたニッパツ三ツ沢球技場でなんとかJ2残留を決めて貰いたい。


   果たしてFC岐阜最終戦のスターティングメンバーは以下の布陣で臨む。


   2位以内の自動昇格でJ1に上がりたい横浜FCと、引き分け以上でJ2に残留したいFC岐阜、どちらの気持ちが強いか90分後にその結果が明らかになる。


   前半、何時になく攻め込めたギフは、佐藤洸一#18の今シーズン9得点目のビューティフルゴールで先制する。攻守のバランスは横浜FCのそれを上回っているようだ。


   前半の終了間際、カイオ#10のゴールで同点にされるが、今日のギフはやってくれそうな雰囲気でハーフタイムとなる。


   後半、森本良#28のゴールで逆転を許すが、適時の選手交代でオフェンスに変化を付ける行徳監督の采配が冴える。


   そして、佐藤洸一の今シーズン10得点目の同点ゴールは、ギフサポーターの待つゴールサイドに突き刺さる。ここに来て、ディフェンスのみならず、オフェンスについても成長の兆しが見えてきた。


   結局、最後は横浜の怒涛の攻撃し屈し、2-3と惜敗するが、町田ゼルビアのリザルトにより、ギフはなんとかJ2残留を決める。

   富山と鳥取が勝利した為、ギフの最終順位は21位、「もしも」の話はもうしたくはないが、JFLから2チーム昇格があったとすれば、「入れ替え戦」になる順位である。これは運が良かったと言うことでいいのだろうか・・・。決してこの事実を忘れずに2013シーズンを迎えていただきたい。

   いろいろなことがあったシーズンだったが、最後は残留を果たした選手・スタッフに心からのありがとうと、お疲れ様をお伝えしたい。


   シーズン最後の動画は、初参戦ニッパツ三ツ沢球技場のパノラマヴューイングと、遂に捉える事の出来た佐藤洸一の感動のゴールシーン(The Last Shooting of 2012)、迫力あるゴール裏からの映像をご覧いただきたい。




   泣いた、笑った、そして残った。
次回、「Jリーグ記録室」を凌ぎ、FC岐阜のことならどこにも引けを取らない詳細なデータ分析を元に、2012シーズン総括を寄稿する。 行徳監督に託された新生FC岐阜、今シーズンの成績は順当だったのかどうか、(いささ)か気になります。



2012/11/06

「Super Sunday」


   某国では、閏年(うるうどし)のある特定の火曜日を「Super Tuesday」と称し、国のリーダーを選出する為の特別な日に位置付けられている。

   一方、日本の某所での11月の日曜日、サッカークラブチームの存亡を懸けた、熾烈な戦いが繰り広げられる注目の一日となっている。あえて、臆面もなく言わせていただければ「Super Sunday」なのである。その戦いに敗れたグラブチームはJリーグを去らなければならないのである。(JFL若しくは近い将来のJ3へと)


   その真っ只中にいるFC岐阜、大事なホーム最終戦を前に今回はいつにも増して集客活動を集中して行った。

   多少の批判は覚悟の上で、仕事関係各所からの後援会優待券やスポンサー招待券を融通いただき、職場の関係者や知人に勧誘を行う。少しでも予定がつきそうな方に招待券を配布させていただきFC岐阜をPRする。

   普段なら有料入場者に影響があり、諸刃の剣になりかねないので積極的に行わなかったが、緊急事態なので背に腹は代えられない。一人でも多くの観客を集めでホームゲームを後押し残留に決める必要があったのだ。

   これにより、恐らく十数名のアテンダンス増加に微力ながら貢献できただろうと思う。


   ただ、この日は中日新聞社のサンクスマッチとなっており、マスメディアの集客力も合わせるとかなりの入場者が予想される。必然的に駐車場確保が懸念されるので、今日は午前中から、長良川入りした。

   ホーム最終戦くらいは一日市場(ひといちば)臨時駐車場からの「パークアンドライド」を岐阜市や岐阜バスに申請し手配すべきではなかったかと思う。


   午前中から世界イベント村南臨時駐車場に車を置いて、まずはインラインスケートの「長良川カップ」が開催されている長良川河畔へ向かう。心地よい気候の中、ジュニア選手のスピード感溢れるレースを観戦する。


   続いて長良川球場で「ボーイズリーグ府県選抜野球大会」の試合を観戦。こちらの観客席は無料開放され自由に出入りが可能である。


   いくつかのイヴェントを経由して長良川競技場13時の一般入場は、もちろん一番のりである。


   そしてメインスタンドに席を確保した後は、エディオン提供のTVモニターでスカパー「水戸ホーリーホックvsFC町田ゼルビア」を観戦する。ホームなのに劣勢の中、水戸の鈴木隆行#30のヘディングシュートにより、辛くも同点でゲームを終える。 よってこの日ギフが残留するためには勝点3が必須となった。


   そこで今日のFC岐阜である。前節の天王山を落としたショックを引きずっていないだろうか。今日こそはホームのパワーを背中に受けて全力で戦ってほしい。佐藤洸一#18を欠くエクスキューズはあるが、ホーム最終戦、今シーズンの行徳イズムの集大成を見せてくれ。


   零封で守りきったギフではあったが、急場しのぎのオフェンスではゴールを勝ち取るまでは行かなかった。

   町田と同じく、勝点1積み上げて、ギフのホーム最終戦は終了する。望むと望まざるとに係わらず、J2残留の確定は最終第42節に持ち越された。

   最後に今日の動画はホーム最終戦の模様をダイジェストでお届けする。最後の最後まで、ゴールシーンを捉えることができずに終わってしまった。




   ここで現実的な話をしよう。現在の各クラブの実力や置かれている状況から判断すると、町田が2位以内でJ1昇格を目論む湘南ベルマーレに勝利するのはそう容易(たやす)いことではないだろう。

   最終的には今日の互いのドローでギフの残留は濃厚になったと言えるかもしれない。 ・・・ただ、いつも言っているようにサッカーは何が起こるか分からない!!

   町田が最後の力を振り絞って湘南に勝利し、ギフが横浜FCに大敗(これはよくある・・・)した場合、ギフの逆転降格もあり得る。

   最終節の懸念の一つはギフがアウェイなのに対して、町田と鳥取、富山(勝点差優位で既に残留に当確)はホーム戦であることだ。 それならば、ニッパツが少しでもホームに近づけられるよう一人でも多くのサポーターが応援に行くしかない!!

     さあ横浜遠征に向けて、こうしてはいられない。


   ガンバレFC岐阜!、ギフの心ひとつに。
   J2残留まで、あと一つ・・・。



2012/10/29

三連敗喫ス!


   ホーム最終戦をここまで盛り上げる演出は他にない。勝てばJリーグ残留に手が届き、負ければプロで無くなるかも知れない・・・。

   ただ、そんなことよりも町田戦で決めていただきたかったというのが正直なところではある。3連敗後のホーム戦で、どれ程のパフォーマンスが見せられるか不安は残るが、選手達の最後の奮起を期待するしかない。 
 

   ホーム最終戦は、文字通りホームアドヴァンテージを生かし、どんな形でもいいからとにかく勝たなければいけない。
   昨日の町田戦のスタッツの中で、入場者数を見ると2,618人である。ギフは大事な一戦と思っていたのだが、町田ではそれほど関心が高くなかったのか?
   少なくとも、ギフのホーム戦はそんなことではいけないので、一人でも多くの観客を集め、ギフの後押しをいなくてはならないゲームである。 勝つ為にギフの選手に何か足りないものがあるとしても、サポーター結束のチカラがあれば少しでも補えるはずである。

     さあ集客に向けて、こうしてはいられない。


   ガンバレFC岐阜!、ギフの心ひとつに。
   もう二つしかない・・・。



2012/10/27

前夜~The Previous Night~

日差しが無いと少し肌寒い北西部グランド、大事な試合前の練習場に参戦。

   このところアウェイ2連敗中ではあるが、10月28日の町田ゼルビア戦はJ2残留を懸けた『絶対に勝たなければならない戦い』となった。


   選手達はリラックスしながらも、決戦に向けて徐々にコンセントレーションを高めて行く。明日は是非とも、最高のコンディションと最高の布陣、そして最高の采配によって敵地で勝ち点3を奪取し、一気の残留を決めていただきたい。

   大一番を前にして練習場には今西和男特別顧問が姿を見せていた。元気そうな今西さんに、「お疲れ様です。」と久々にお声掛けすることができた。


   今日の動画は、サポーター有志による横断幕を意識しながらの練習風景、「鳥かご」から「パス回し」、そして大事な試合の前なので個人が特定できないロングレンジでの「紅白戦」の模様を少しだけお送りする。




   決戦前夜、行徳監督と服部キャプテンは最後の作戦会議に余念が無い。


   ガンバレFC岐阜!、ギフの心ひとつに。


2012/10/25

ぎふ清流国体観戦記Ⅱ ~陸上競技プレイバック~


   10月6日、長良川競技場で開催されていた「ぎふ清流国体」の陸上競技を観戦する。

   最近は(もっぱ)らサッカーのナイトゲームで訪れることが(ほとん)どなので、久々の昼間の「メモリアル」は賑やかで、華やかな(たたず)まいである。


   国体仕様に改造された仮設スタンドを巡り、火が入った「炬火台」を間近に臨む。アウェイ側の席に着きオーロラヴィジョンを真正面に見る光景は、何時(いつ)になく新鮮である。


   「国体」は純粋に競技を行うのみならず、各競技団体の功労や功績を讃えるとともに、先日のロンドンオリンピック陸上競技のメダリストを招聘(しょうへい)し、その栄誉に対して改めて表彰を行うなど、分刻みのプログラムによってイヴェントが進行される。


   今回の動画は、この日に行われた競技の中で厳選した2つの種目「少年女子共通 800M走 決勝」と「少年男子共通 800M走 決勝」の息詰まる接戦の模様をお届けする。国体の公式記録と合わせてご覧いただきたい。




   長良川競技場での国体関連の日程は、この後「ぎふ清流大会」が開催されるなど、もうしばらく国体行事が優先となり、FC岐阜のホームゲームが観られるのは11月4日まで待たなければならない。その時、大仕事を終えた「メモリアル」はどんな表情でギフを迎えてくれるだろうか。



   ガンバレ岐阜県!、ギフの心ひとつに。