2012/08/20

『戦場はメドウ』


   最初に、FC岐阜の存続並びに「クラブライセンス」交付に向けた経営健全化の為にご支援ご尽力いただいている、全ての皆様及び企業・自治体様に対して心より感謝いたします。


   さて、FC岐阜は2年ぶりの公式戦会場となる長良川球技メドウにファジアーノ岡山を迎え撃つ。これから10月までは国体の優先順位が高く、ホーム4試合の戦場はメドウへと移動する。


   前節、勝ちゲームをミスによってドローとしたギフは布陣を変えてこの試合に臨む。夏場のコンディション維持が難しいこの時期でのベストメンバーは何か、行徳監督にすら見つけられないでいるようだ。

   前半、岡山はアウェイ戦のセオリー通りガチガチの守備からカウンターを狙う戦法を取る。
   ギフのチャンスはことごとくオフサイドで終わり、決定機がなかなか生かせずに前半を終わろうとしていた・・・。





   !!!






   またしても安易なミスによる失点がこのゲームをなお一層難しいものにした。後半に地主園#7の2試合連続ゴールで一瞬は追いつくが、岡山の勢いは止められない。
   2点目を決められた後、組織だったオフェンスができないギフは再び追いつくことはできなかった・・・。



   メドウでのファイナルスコアは以下の通り。

   シーズン開幕前に、『J2残留』は決して高い目標ではない、と書いてしまったが、本日「お詫び」して「訂正」しなければならない。




2012/08/11

ロンドンからの風Ⅲ~End of Game~




   8月11日未明、U-23日本代表の3位決定戦(vs韓国代表)は残念な結果で終わった。オリンピック開幕前段階での評判からすると、ベスト4は大層立派な成績であることは世界が認める所ではあるが、ラスト2戦の失速ぶりには落胆を禁じ得ない。

   U-23スペイン代表が、チーム状態のピークを恐らく決勝戦に合わせ過ぎた為に、初戦での躓きを修正できず失敗に至ったのとは逆に、日本代表は一次予選に照準を合わてピークを持ってきた分、(無論これは間違いとは言えないが)オリンピックのこの短い間に6戦全てを戦い切るフィジカルと戦術を持ち合わせていなかったようである。エジプト戦を堺に目に見えてパフォーマンスが落ちてしまった。

   メダルが目の前にぶら下がっていただけに、返す返すも残念ではあるが、しかしこのチームが解散して各々のクラブに戻った後は、次のステージに向かって全力で取り組んでもらいたい。

   言うまでもなく、「Roed of Brazil」のメンバーには欠くことのできない逸材達ばかりなのだから、ロンドンでの経験値を生かさない手はない。

   さあ、これからはザッケローニが待っている。


日本代表の戦績と今後の日程はこちら


2012/08/06

『HANA-BI』


   アビスパ福岡を迎えた真夏の長良川スタジアム、FC岐阜のホーム戦は最悪の結果に終わった。


   立ち上がりからペースが掴めず、まるで練習でも観ているかのような相手のシュートで失点を重ねる。そして数少ないオフェンスの決定機ではすんでのところで交わされて無得点。俄かに去年の低迷していた時の記憶がフラッシュバックする。

   今日の敗戦の意味は大きいと言わざるを得ない。恐らくクラブの関係者・スタッフが奔走して集客した8,492人の入場者の内、半数は普段あまり観戦にこられない人達だろう。たまたま観戦したゲームが如何にも不甲斐ない内容で負けたのでは、彼らにとって“次”はないかもしれない。残念なことにFC岐阜はこの大切なライト層をリピーター化するチャンスを逃してしまったことになる。

   ただ、これで全てが終わった訳ではないし、辛くも順位は現状を維持した。J2残留のみならず、少しでもFC岐阜のサポーターを増やす為にも選手達の更なる奮起を期待するしかない。もっともっとゴールに向かうアグレッシヴな勇姿を見せてくれ!!

   リザルトは以下の通り。
今日の教訓…「花火は勝った時に打ち上げましょう」




2012/08/05

ロンドンからの風Ⅱ~Theater of Dream~




   8月4日、ロンドン五輪で戦うU-23日本代表の快進撃は続く。スペイン代表に勝利してからのチームの成熟度は目を見張るものがある。各々がそれぞれのすべきことを高いレヴェルで実践し勝利に貢献している。今大会、エジプト戦まで無失点のまま準決勝まで勝ち上がることを誰が予想していただろうか。

   ロンドン五輪は、ここまでいくつかの競技の中で審判の判定に関して、いろいろ問題提議されている。もともとオリンピック競技はアマチュアの大会なので、審判も全てプロフェッショナルと言う分けには行かないのであろうが、それでは済まされない問題となってしまった。
   そんな中、サッカーの審判団については、特に日本代表のゲームに関しては、的確でフラットなレフリングに関心する。それが日本代表の堅実なプレイに優位に働いたのではないかとさえ感じる。

   これで、オリンピック代表は(仮に次に負けることがあっても)ロンドン五輪でのフルマッチである6ゲームを戦うことができる。フットボールウォッチャーとしては何よりもそれが一番…

   と、言いたいところだが今回は違う。なでしこと共にメダルが狙える千載一遇のチャンスである!次(8月7日深夜)のメキシコ戦は日本のサッカーにおける歴史的な一戦となるだろう。是非、最高の準備して臨んでいただきたい。

   遂に「マンチェスター」から「ロンドン」入りするオリンピック代表チーム、そこは彼らにとって、まさに「夢の劇場」である。

   今、ロンドンからの風は嵐となる。ガンバレ!若き日本代表。


2012/07/31

「ブラザーアース」~名古屋プラネタリウム~


   昨年(2011年)3月19日、名古屋市科学館にリニューアルオープンしたプラネタリウムは未だに人気が衰えず、連日の満席状態が続いているようである。

   その人気の理由は内径35メートルと世界一を誇る巨大ドームと、ドイツ製の投影機「ユニバーサリウム9型」による臨場感のある鮮明で細密な投影技術などが高い評価を得ているからであろう。


   この日も9時30分開館の30分前には、既に数十人が行列していたが、平日と言うこともあり何とか一般投影の1回目のチケットを手に入れることができた。
   今月のテーマは「七夕伝説」、夏の星座についてのプログラムである。


   12時40分、背凭せもたれを深く倒すことのできるシートに着くと、投影が始まった。まずは地上から観ることのできる最大限の星空を再現したが、どこかわざとらしさがありつつも、周りからは歓声が上がる程の見事さで、まさしく『満天の星空』であった。

   夏の星座に較べ、冬の星空の方がさらに見栄えがすると云われている。オリオン座の様なメジャーな星座が、観測し易い高度にあることや、他にも明るい星が多く配置されているからであろう。

   今、天文学会の話題の一つがそのオリオン座のα星ベテルギウスの『動向』についてがある。この星はいつ超新星爆発を起こしておかしくない状態にあると言う。極めて近い将来に爆発した後は、文字通り消えてなくなるのである。ただ、天文学的なスケールで言うところの、「今すぐにでも」とは「明日」かもしれないし、「100万年後」かもしれない…。
   不謹慎なたとえをするなら、星の寿命があと「20年から30年」で終わることを予想できる技術があるとすれば、不治の病に伏せた人間の寿命を医師が患者に伝えるとき、「あなたの寿命はあと1分21秒358です。」などと、まるでF1レースの周回ラップのような恐ろしく正確な予想をすることになるかもしれない・・・。

   それはともかく「ガンマ線バースト」と呼ばれるような生物に有害な影響がないのであれば、私たちが生きている間に「超新星爆発」なるものを一度は観測してみたいものである。大袈裟な表現をする科学者は、その時には「もう一つの太陽」ができるのだと言う。
   地球から640光年離れているベテルギウス、既に「超新星爆発」しているかどうかは神のみぞ知るところである。


   そして、プラネタリウムの方は、「七夕」についての伝説や、別の逸話についても説明が続いた。
   次は冬の時期のプログラムを観るべく、リピーターになりたいと思う。