2016/05/09

5/8_vs清水 J1 Experiment  ~もしも、J1で戦うならば~


 薫風香る五月、あの清水エスパルスが長良川競技場にやって来た。
 

 Jリーグのオリジナル10の名誉を持つエスパルスでさえJ2に降りてこなくてはならないほどに渾沌(こんとん)を極めるJリーグは、今やJ1からJ3までの実力差はかなり縮まって来ているのかもしれない。改めてJ2の存在意義が問われそうだ。

 オレンジ色の地球儀を配(あしら)ったレプユニを纏(まと)う橙サポが、屋台村を闊歩する。もしも、近い将来(或いは遠い未来)、FC岐阜がJ1で戦う事が出来たなら、あの赤いチームやあの青いクラブをメモリアルで見ることが日常茶飯事となる事だろう。

 今日の入場列の隣にはエスパルスのマスコット、『パルちゃん』がチケットを握りしめて普通に並んでいた。
 

 さて今節のFC岐阜である。前節、町田戦の引き分けを受けて、強豪清水エスパルスからも、ホームで勝ち点が欲しい所である。前線のブラジリアントリオは、清水の脅威となるか注目である。
 

 ところが、前半立ち上りに不用意なミスパスから、あっさりFKで先制点を与えてしまう。ラモス監督はおとがいをつまんで善後策を思案するしかない。
 

 そして、前半の内に同点に追いつく事ができるようになったのは、少なからずチームの成長の表れか。阿部正紀#2のゴールに向かう執念がギフに勝ち点をもたらす事になった。
 

 これで2試合連続のドローゲーム。勝ち切れなかったが、イレヴンの間にはやや満足の表情が窺(うかが)える。

 少なくとも、負けさえしなければ、中位あたりの順位は確保できる。上位クラブに引き分け狙いの戦略もありである。(ラモス監督自身はお気に召さないだろうが・・・)また、そういう戦い方が出来る様になれば、自ずと高順位が確保できるだろう。
 

 この後も、アウェイで上位クラブとの連戦である。連敗は避け、着実に勝ち点を積み上げていただきたい。



2016/04/29

4/29_vs山口 「風は今 向い風」

 
 風に強い一日だった。
 

 アウェイで勝つことがあれば、ホームで負けることもある。出来ればその反対がいいのだが、そうは問屋が卸さない。

 何より、ホームでの逆転負けは余りにも絵にならない。
 

 強い風に圧(お)されて、後半、山口の執拗な攻めに屈したが、すぐにやって来る次節に向けて切り替えなくてはいけない。

 ギフは、引き分けに持ち込むテクニックも必要なのだろうと思う。この時点までに、2分けくらい出来ていたら、もっと安定した試合運びが出来たのかもしれない。

 ひとつひとつのプレイにもっと精度を上げていくよう、更に日々の練習を重ねていただきたい。
 

 更なる高みを目指して、頑張れ!FC 岐阜。







2016/04/24

4/23_vs金沢 エヴァの覚醒


 FC岐阜は北陸へ遠征し、ツエーゲン金沢に会敵する。
 

 本調子ではない相手だけに、何とかアウェイでも勝ち点3を奪取して帰りたいところ。連敗の嫌な流れをここで断ち切って置きたい。
 

 前半、今節FWで先発したエヴァンドロ#9が、いきなり大きな仕事をする。レオミからの絶妙なスルーパスに反応し、落ち着いて先制ゴールを上げる。GKとのタイミングを外す駆け引きは、秀逸であった。

 その後、ワイドに仕掛けてくる金沢の攻撃に押し込まれ、劣勢のまま守備に追われるが、前半の終了間際に、今度は、ブルーノ→風間のラインで追加点を上げる。この日、フォワードの連携はいくつもの決定機を演出して見せた。

 2-0になってからの後半も、覚束無いギフはセカンドボールが拾えず、金沢ペースのゲーム展開になる。カウンターでしかチャンスを掴めなくなっていた時間帯に、ディフェンスの綻(ほころ)びから1失点を喫す。

 最後は、相手のGKも攻撃に参加するなど、怒涛の反撃を受けるが、何とかアディショナルタイム4分を凌ぎ切ってゲームセットを迎える。ゲームを支配する所までは行かず、満点とは言えないものの、今節も、横溢(おういつ)する若い力が見事に勝利を引き寄せてくれた。
 

 さて、次節からはJ3上がりの好調2クラブとの連戦など、上位との対戦が待っている。連敗は避け、今の位置をキープ出来る様、我慢強く勝ち点を積み上げて行きたい。FW陣の次の奮起を期待しよう。
 

 今回の動画は、何度目かのアウェイ万歳四唱シーンである。












2016/04/18

4/17_vs松本 Re:start


 松本山雅とのホーム戦、天候は劇的に回復したが、FC岐阜のコンディションは好天せず、あっけなく連敗を喫した。
 

 前半の序盤で2失点し、野垣内俊#17が危険なスライディングで退場後は、監督のスキームも崩壊する。
 

 リードした松本は、この差をキープするかの様に攻守をコンパクトにまとめて、時計の針を進めて行く。

 攻め手を欠いたギフは、手も足も出せない状況で終了のホイッスルを聞いた。

 4連勝の実績があったとは言え、J2実力上位のクラブにはまだまだ抗えない事もまた事実である。
 

 しかしながら、星勘定はこれで五分と五分。リセットして切り替えることができるだろう。

 今日の過ちを気に病むことはない。ただ認めて次の糧にすればいい。それが大人の特権だ。








2016/04/04

4/3_vs徳島 采配奏効 ~怒涛の四連勝~


 本四橋を渡り、鳴門市・ポカリスエットスタジアムに遠征する。初めての四国アウェイ参戦は、試合開始前風雨にたたられ体感温度を5度ほど下げられる厳しい状況から始まる。
 

 まずはスタジアム到着後に、徳島ラーメンをおいしくいただいた。
 

 ギフのユニフォーム、今日はホーム用の緑、ブルー系のアウェイユニフォームは徳島の青とかぶるわけだ。
 

 さて、前節3連勝を達成して勢いに乗るFC岐阜である、が、故障者続出でスターティングメンバーの変更を余儀なくされる。初スタメンにはFWの鈴木ブルーノ#29を起用し、苅部隆太郎#27はディフェンスラインに配置するようである。

 徳島のCKから、当たり損ねのシュートで運悪く先制されるが、この日の新メンバー達でも、臆する事無く徐々に試合のペースを引き寄せ、前半の内に同点、そして逆転に持ち込む。前述の二人は共に今シーズンの初ゴールである。

 雨の気配がなくなった後半も、ギフはゲームを支配し、徳島一人退場の後は、風間宏矢#14がDFをかわし冷静に追加点を決める。
 

 終了間際には徳島の反撃を受けるものの、今日は終始安心して終了の笛を迎える事ができた。なんと岐阜と四国で4連勝である。
 そして次節も四国で讃岐戦、5連勝の条件はきれいに整ったと言う事である。
 

  今日の溌剌とした万歳四唱は、目の前で一緒に参加することができた。
 

 J2上位は混戦模様だが、とにもかくにもギフが5位!監督の選手起用や采配も頗(すこぶ)るいい方向に働いている。この間に少しでも勝ち点を積み重ね、充実したシーズンを送ってもらいた。