2013/06/11

南へ ~佐藤洸一を迎えに~


   6月8日、約2ヶ月ぶりにホーム長良川競技場に参戦する。態々(わざわざ)、出張先の東北から舞い戻った理由は、この日のマッチアップがV.ファーレン長崎だからである。


   佐藤洸一の活躍も相まって、今の所絶好調の長崎だけに、遠方に所在しているとは言え、是非観戦したい一戦である。
   勿論、ガンバ大阪戦についても外せないが、勝機があるとすれば、断然こちらである。


   すっかりナイトゲームの装いとなった暑いメモリアル、梅雨の欠片も感じられない。
   サポーター仲間に挨拶しつつ、今日はメインスタンドへ、(むし)ろメインの方が混雑か? 入口辺りで滞る不慣れファンの群れで、出入りに困窮する。


   さて久しぶりに観る生のFC岐阜である。前節引き分けたものの、限りなく少ないシュート数では、浮上の兆しが見えて来ない。
   これからもっと暑くなるホーム岐阜で相手を迎え撃ち、90分走りきるサッカーで翻弄して、最下位脱出に繋げたい所である。


   長崎のスタメンには勿論、佐藤洸一の名前がある。このチームに移ってもやはり、チーム得点王であることに変わりはない。

   そして、前半5分の長崎の攻撃と佐藤#18に飛び込み…。

   「岐阜」は何故、「長崎」になれなかったのか?
   これが今日の命題(テーマ)である。 決して十分な体制が整っていたとは言えない状態で、Jリーグの都合(?)もあり、あれよあれよと言う間にJ2に加盟したギフと、十分過ぎる下準備を重ね、機が熟した状況で(ようや)くにもJ2入りを果たした長崎、この差が二つクラブの「今」を如実に表している。

   言わずもがな、「J」には早すぎたFC岐阜だったかもしれないが、それでも5年間戦ってきた実績は伊達ではない、やり方一つで何時(いつ)でも長崎の様に変われるはずである。


   後半に入っても長崎の攻勢は続く。巧みなパス回しと2列目、3列目からの適時の飛び出しがギフのディフェンスラインの混乱を招く。

   それでも、染矢#11の同点ゴールは執念なのか、それとも長崎ディフェンスの一瞬の気の緩みなのか、何の妨害もなく絶好のボールがソメの足元に収まった。後はキーパーの位置を確認し流し込むだけである。

   このゴールがギフに勢いを与え、逆に長崎の焦りが彼らの足を止める。


   そう、ここからが(忘れかけていた)長良川劇場の開演である。5千人超のサポーターが一つになってギフの背中を押す。

   そして、染矢のVゴール(あぁ、懐かしい響き…)が生まれる。ここまで劇的過ぎる必要もなかったと思うが、(いず)れにしても今シーズン初のホーム「万歳四唱」が完結した。


   劇的なリザルトは以下の通り。




   今回のYouTube動画は、メインスタンドから観る「万歳四唱」、至福の瞬間である。





   追 伸
次の朝、夕べの劇的なドラマが夢ではなかった事を岐阜新聞の朝刊で確認した後、日曜日の練習試合(vs. FC刈谷)に参戦。リカバリーメンバー以外で構成されたイレブンで、刈谷とは互角の試合展開となる。


   他にいくつかの未確認情報を仕入れつつ、柔らかな日射しの降り注ぐ岐阜県フットボールセンターを後にする。


   次節は更に大事なアウェイ鳥取戦、気を緩めず勝ち点を積み上げていただきたい。次節こそ、連勝が狙える数少ないチャンスなのかもしれない。



   ガンバレ!FC 岐阜、ギフの勇姿を見せてくれ。



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