2016/08/08

8/7_vs讃岐 それは勝ち点1から始まる

 
 それは、勝ち点1から始まる。吉田監督が率いる初のホーム戦は土壇場のアディショナルタイムで同点に追い付き、泥沼の連敗から一先ず脱することができた。
 

 ホーム戦では、勝利が求められるが、今日のゲームは敗戦濃厚の状態から同点に追い付く粘り強さが見られたことをポジティヴに捉え、次に繋がる価値ある一戦として位置付けられるだろう。
 

 既に後のない順位に追い詰められたが、結果を恐れず、次の一戦のみに集中して戦い抜いていただきたい。吉田体制下で、徐々に攻撃の連動が開花しつつあるのを感じる、期待を持って残りのゲームを観戦して行こう。
 



2016/08/02

7/31_vs清水 『シン・FCギフ』 ~アウェイ遠征記~


 集中力を欠く緩慢な行動から、酷い骨折をしてしまった。全身麻酔の中、厄介な手術は何とか成功したようで、今、幾つかの金具やワイヤーを複雑に埋め込まれた状態で、社会復帰に向けてリハビリの毎日である。全治には4ヶ月を要すと診断された。

 そんな壮絶な数週間にギフの連敗は6を数え、吉田恵新監督がチームを引き継ぐことになった。この緊急事態にイレヴンを鼓舞すべく、万全ではないコンディションながらもアウェイ清水戦に日本平まで遠征する事とした。

 日本平の中腹から臨む清水港は、夏の穏やかな風景である。惜しむらくは、雲に隠れて「富士山」は現れなかったことである。
 

 一方、アイスタのアウェイ側スタンドには、容赦ない日差しが降り注ぐ時間帯である。
 

 5月、ホームでの清水戦は引き分けで終われたように、ここでも何とか勝ち点1を死守したかった。
 

 西日が雲間に消えて、選手入場。岐阜からは多くのサポーターが駆けつけた。今の状況を黙って見ている訳にはいかない。
 

 吉田采配2試合目のギフ、ホームの清水相手に互角の展開に持ち込む。
 

 前半35分、一瞬のスキを突かれ、鄭大世#9に先制されるまでは、攻守の良いリズムを保つことができたのだが・・・。
 

 後半頭から、吉田監督は2枚替えで攻撃の活性化を図る。更に久しぶりにレオロシャ#10の投入でゴールに迫るが、今日も1点が遠かった。

 鄭大世に2点目をを決められた後も、最後まで気持ちを切らさず諦めないで攻撃を仕掛けるものの、今日も零封されてしまう。
 

 この2試合は、強豪相手に結果は出せなかったが、クラブ関係者の話によれば、吉田体制に替わってから、練習での取り組み、十分な走り込み、そして綿密なミーティングと、明らかに改善が見られるとの事である。今は我慢の時なのか。

 誰もが理解している通り、次のホーム戦が今シーズンの浮沈のカギを握る重要な節目の一戦になるだろう。是が非でも勝ち点3が必要である。吉田監督指揮下、『シン・FCギフ』のこれまでにない魂の奮起に期待したい。




2016/07/26

7/25_vs札幌 After Ramos ~ラモス失脚後のFC岐阜 ~


 ラモス監督契約解除の衝撃的なニュースから3日が経過し、ギフはアウェイ札幌戦に挑む。

 その動揺を抑え切れないイレヴンではあったが、首位の札幌に対峙しても臆する事なく冷静にゲームを進める。急場の吉田戦術は徹底的に守備を固め、まずはアウェイでの勝点1から狙いに行くのだろう。

 果たしてその結果は惨憺(さんたん)たるものだった。この短い期間にチームが劇的に変わることなど望むべくもないが、徐々に吉田新監督のスタイルを浸透させ、まずは最低限の目標となるJ2残留を果たしていただきたい。



 さて、ラモス監督の二年半はまさに劇場型のシーズンの連続であった。その話題性は、瞬く間にギフを全国区に押し上げ、監督就任の初年度は華々しいデヴューを飾った。

 後のJ1ライセンス取得やクラブハウス建設の道筋は全てここから始まった。ラモス監督最大の功績と言えよう。しかしまた、そのカリスマ性やタレント性が諸刃の剱となりFC 岐阜の監督としてサッカーに専念する環境を充分に確保できなかった事も否定できない。


 例えいかなる名将と言えども、J 2リーグをフルシーズン戦い抜くには応分の覚悟が必要なのだろう。そう言う意味では、ギフは『ラモス瑠偉』と言うキャラクターをうまく扱いきる事ができなかったのかもしれない。

 つまりはFC岐阜の監督に就任した時点で、既にラモスブランドは一地方の監督に収めて置く事ができない程、複雑で巨大なものになっていた事が、ギフにとって不幸だったのかもしれない。

 ただ、ラモスさんがギフを選んでいただいた事については心から感謝したい。紆余曲折があったとは言え、ラモスサッカーがギフにもたらした恩恵は計り知れない。色々な意味でサッカークラブとしてのFC岐阜のランクアップに貢献した事は誰もが認める所だろう。こんな形で岐阜を去る事になるとは、いかにも無念でたまらない。FC 岐阜の単なる歴史の1ページに埋没してしまいそうで残念だ。

 良きに付け悪しきに付け、そんな『ラモスの呪縛』から解き放たれたギフは吉田恵新監督の下、J2残留に向けて、現実路線での改革が急務となる。今ある戦力でいかに効率的に勝点を積み上げられるか吉田監督の手腕が問われる所だ。残された時間は決して多くないが、J1の修羅場を戦い抜いた氏の経験と実績を生かして、傾きかけた悪い状況からの着実な巻き返しに期待したい。




 嵐の後、これからもまた、純粋にFC 岐阜のサッカーを追い続けて行こうと思う。




2016/06/18

さだまさしコンサート2016


 2年ぶりにさだまさしコンサートを観賞する。

~いつもコンサートが始まると 必ず僕はこの後ろの席にいました~

 


 今年のコンサートツアーの演奏スタッフも昨年に引き続き、室内管弦楽風の楽器を配し、ヴァイオリン、チェロ、そしてオーボエなどの生音で、長良川国際会議場メーンホールに集まったオーディエンスを魅了した。 

 プログラムは懐かしいグレープ時代の楽曲から始まり、その後からは往年のヒット曲ではなく、さだまさしが今歌いたい曲、伝えたいメッセージを、世相を折り込んだ軽快なMCと共に繰り広げる。

 現在は最新アルバムの製作中のようで、その新曲の披露はなかったが、今まで聴いたことがなかった曲としては、『誰も知らない二番目のうた』と『シラミ騒動』を聴くことができた。
 シラミ騒動』については、その性質上2番の歌詩は成立しない(分かる人だけが理解できる)のだが、今日は遂にそのタブーを破り、33年越しに2番が発表された。そして更に3番の作成も示唆するなど、次の展開が楽しみである。
 面白い曲なので、是非次のアルバムにでも捻じ込んで欲しいものである。

 コンサート終盤、今回も2回目のアンコールの要求は、終演のブザーに呆気なく掻き消されたのが残念ではあったが大盛況の内にコンサートはフィナーレを迎えた。

 帰りしな、熊本への支援なるかどうか『長崎ピーススフィアの募金箱にいくばかりかのコインを託し帰路についた。



2016/06/13

6/12_vsC大阪 ホーム連敗現在進行系


 FC岐阜はホームに現在5位のセレッソ大阪を迎える。
 

 そのピンクの軍団はまた多くのサポーターも一緒に連れて来ていただいた。
 

 前節の引き分けた流れで、今節も勝ち点を積み上げて行きたいところだったが、またしても、勝てるゲームを落してしまった感が拭えない。
 

 少なくとも、同点に追いつく事が最低条件であったろう。失点の場面以外はギフにも多くの決定機があっただけに、後味の悪い悔まれるゲームとなった。 
 

 終了間際、焦慮(しょうりょ)に駆られるイレブンは、蒸し暑さの中でボールが足に付かず、パスが通らない。選手交代で活性化を図るのだが、空回りするばかりで決定機をふいにする。
 

 今日も僅か1失点に泣いたFC岐阜、サポーターの自己憐憫(れんびん)の日々は暫く続きそうだが、まだまだこのままでは終われない。

  次節からは、いよいよナイトゲームに突入する。体調維持に留意しつつ、巻き返しに期待したい。