2016/03/15

3/13_vs北九州 ウノゼロ ~ギフの初勝利~

 2016年シーズンの開幕2戦は完全にスルーして、第3節ギラヴァンツ北九州戦ホーム長良川競技場に参戦。
 

 開幕からの2試合は、我々の様な古参で穏健派のサポーターでさえも怒髪天を衝く様な屈辱的な敗北を重ねたFC岐阜、負けることが即(すなわ)ち観戦をやめる理由にはならないが、むしろ調子の上がらない時こそ必死で応援しなければならないとは言え、心中穏やかではいられない日々が続く。
 

 連敗してもスタジアムに足を運ぶ、それは献身的なサポーターの理屈で一般のライト層のサポーターやファンには通用しない!
 

 この状況でも、我々は覚悟を持って応援し続けるが、クラブとしても覚悟を持った対応が望まれるところだ。


 さて、必然的に第3戦目もラモス監督はスターティングメンバーを変更して来る。そして結果的にはそれが功を奏し、前節までとは見違えるゲームを演出して勝ち点3を手に入れた。
 

 一言で攻守のバランスが取れていたからと言われるが、そこには必ず個の力が介在しなければ勝ち上がれないだろう、今日のゲームでは高木義成#21の度重なる好セーヴ然り、田中パウロ淳一#7のドリブルでの切り崩しやレオナルドロシャ#10のゴール前でのシュート感覚、それらの能力が発揮されたこその初勝利である。
 

 今日の出番は残念ながら無かったが、難波宏明#24を中心にサブも含めた選手全員が輪になって躍る。それはサポーター同様にモヤモヤしたやり場の無い閉塞感を一気に振り払うようであった。
 

 2016シーズン、FC岐阜の初勝利は価値あるウノゼロのスコアから始まった。
 




2016/02/26

2016 開戦前夜


 J2リーグ開幕直前の最後の公開練習、北西部グランドに参戦。
 
 9時からの練習であるが、最初の30分間は『クラブハウス』でのミーティングからスタートする。
 

 紅白戦ではいつにも増してラモス監督からの檄が飛ぶ!一人ひとりの細かなポジショニングの修正やボールを貰うための動き出しについて指示を送りながらも、1対1では絶対にまけるな!と、声を荒げる。

 キーパーを置いてのシュート練習は、納得のいくまで何度の繰り返し行われた。今日の練習でできなければ、本番のゲームで出来るわけがない!監督の言葉が選手の集中力を高めて行く。
 

 そして明日は敵地へと移動する。開幕戦までのカウントダウンタイマーが動き出し、いよいよラモス監督にとっては総決算となる運命のシーズンが幕を開ける。
 


〈2016シーズン J2リーグ開幕戦〉
FC岐阜 vs ザスパクサツ群馬

キックオフまで、あと ►►► 


2016/02/22

2016_PSM_参戦


 J2リーグも開幕直前、ギフはヴィッセル神戸をホーム長良川に迎え、プレシーズンマッチを戦う。2016シーズンのラモス監督の戦術が初披露される長良川競技場には3千余の観客が駆け付ける、もう開幕まで待てないサポーター達は各々に怪気炎(かいきえん)を上げる。
 

 バックスタンドや施設のアメニティがアップグレードされたメモリアルは、観戦する側にも配慮が行き届いてきた。残るはピッチの芝が緑に色づくのを待つのみである。

 敗戦の結果を然程(さほど)気にする必要は無いかもしれない、寧ろそれぞれのポジションに競争意識を与える選手交代によって、90分の間、高いモティベーションを保ち続ける守備陣形や攻撃の活性化が期待できる。
 

 試合終了後は、解放されたピッチレヴェルまで降りて行く。
 

 ファンサービスに託(かこつ)けて、エヴァンドロ#9に写真をお願いした。恐らく今シーズンのブラジルトリオは、前線で創造力のある連携を見せてくれることだろう。
 

  明治安田生命J2リーグは、2月28日に開幕する。










2016/02/01

FC岐阜クラブハウス落成


 2016年1月30日、待ち侘びたFC岐阜の「クラブハウス」がお披露目された。

 このブログでは、ギフの『トゥモローランド』と称して追い続けてきたクラブハウスは、ここ岐阜市スポーツ交流センターの一角に、専有エリアを設けていただき、一般の方とトレーニングスペースを供用する形で運用が開始される。
 

 北西部グランドでのトレーニング前後のフィジカルケアは、これで格段に向上することになる。

 今後、更に天然芝ピッチが北西部に増設され、使用頻度が増えることになれば、ホームでの練習環境は申し分の無いものになるだろう。
 

 こうして、FC岐阜の歴史がまた1ページ更新される。



2015/12/08

シーズン総括2015 ~監督ラモス瑠偉の功罪~


 「監督としてのラモス瑠偉の功罪」についての考察、個人的には『罪』の側面は極めて限定的であると思いたい。確かに、J2最終順位が20位に低迷したチームの成績面では、今シーズンの登録選手のレベルとその投資規模を考えると、一般論としては、監督としての責任を追及されなければならない。

 開幕当初の6連敗は、オフェンス陣のオーガナイズが希薄で、一瞬の気の緩みがそのまま大量失点に結び付く場面が多く見られた。例えば東京V戦4失点の時は、もう自分達でゲームのコントロールが出来ない状態だったろう。守備に対する戦略が全く機能していなかった時期である。

 4月の終盤からは、攻守のバランスが徐々に取れ出して、一時的には上向きになるものの、多くの故障者を抱える状態が発生し、なかなか連勝へと繋げられなかった。


 そんな中で、夏の補強では実績のある選手の獲得に成功して、更に上を目指す体制ができるかに思えたが、シーズン終盤に入ってから残留争いに巻き込まれると、1点を奪うのが精一杯のゲームが続き、辛うじてJ3降格圏内を回避するに留まる。

 結果的に昨シーズンの17位を下回る20位という順位は、J2残留を果したと言えども、ラモス体制2年目でのチームの継続性の破綻や、底上げが段階的に行われていない状況を露呈することとなった。


 監督として就任して2年目となったラモス監督、そのタレント性からギフの監督業以外に多方面に渡り活躍する場が与えられている。その事が全てマイナスではないのだろうが、監督として集中する時間が損なわれているとしたら、多少見直す必要があるのかもしれない。

 その一方で、ラモス監督のカリスマ的なタレント性が、『功』の面で大きくクローズアップされる。それは、『罪』の部分を補って余りある程である。


 瀕死の状態だったFC岐阜に数々の支援の手が差し伸べられ、グラブの体裁を安定させることができたあの時、そこに登場したラモス瑠偉の存在は大きく、その後、現在進行中の「クラブハウス」の建設や、長良川競技場のバックスタンドベンチ席増設などの一連の改修工事へと繋がった「FC岐阜支援」のムーヴメントや世論の盛り上がりは、恐らく「ラモス瑠偉」という存在が無かったら、ここまでトントン拍子には行かなかったのかもしれない。

 今、「J1クラブライセンス」を取得している、そのきっかけの一人であるラモス監督の功績はやはり絶大である。


 そして来シーズンは、ラモス監督の契約最終年と言われている。勿論、その後の再契約が無い訳ではないだろうが、まずはこの3年でそれなりの結果は欲しいものである。この2年間で越えられなかった壁を何とか打ち破って行きたい。

 その為には、攻撃サッカーを標榜するラモス監督の意に沿わないかもしれないが、まずは1試合平均1.7失点(アウェイ戦では2.1失点)という、嘘のような失点数を重ねる守備陣形を何とかしなければならない。ここぞという時の失点が多くの勝ち点をみすみす逃してしまった。

 独自集計した2015年度戦闘記録からも分かるように、既(すんで)の所で引き分けに持って行けない詰めの甘さがあったようだ。来シーズンこそは、その改善を優先しながらディフェンス主体のチームを仕上げる事はできないだろうか。負けない為のゲームプランもギフの様な発展途上のクラブには必要だろうと思う。


 12月6日でJリーグの全日程が終了し、来シーズンのJ2参戦22クラブが確定した今、それぞれのクラブでは既に来シーズンに向けたチーム編成が始まっている。ギフは恩田氏から代わった宮田博之新社長の下、新たな発想を取り入れながら、ピッチレヴェルでは2年間の経験と反省を生かしたラモス采配により、上位進出を目指して巻き返しを図って貰いたい。


 2016年  新・FC岐阜と共に