2012/09/03

希望ヶ丘の人びと


   振り返れば、辛く切ない人生の中で、知らぬ間に唯一の拠り所となったサッカーそこからのFC岐阜、それが突然に失われることになる、それはとても悲しいことである。

   まさかそんなことが現実になりかけた8月が終り、2012年9月FC岐阜の経営陣が新体制でスタートする。薫田大二郎新社長には政財界とのパイプ役にもなっていただくよう、その手腕に期待させていただきます。


   これからも長良川競技場は、我々サポーターにとって夢と希望に満ちた「希望ヶ丘」であり続ける。

   このところは勝ちに見放されているFC岐阜、今節のマッチアップは東京ヴェルディ。今まで一度も勝利したことのない強豪を、ちょっと窮屈なホーム長良川競技場にお迎えする。


   新社長の就任挨拶をいただき、前半キックオフ。


   ダニロ#35のワントップでも中々攻め手がないが、守備陣が有効に機能しヴェルディのサイド攻撃にも無難に対応する。


   後半、足の止まってきたヴェルディのディフェンスをかわしたダニロが待望の先制点を叩き出す。メモリアルの雨はギフに味方するようである。


   ただ前科があるので、この時間のゴールでも安心はできない。アディショナルタイムになり、そして最後の笛まで気を緩めなかったギフは強豪から見事に勝ち点3を奪い取った。時として、実力の差を越えた「チカラ」が発揮されることがある。まさしく今日のギフには、そんな見えない「チカラ」が後押ししてくれたのだろう。

   感涙のファイナルスコアは以下の通り。紛れもなく今シーズン「イチバン」のゲームであった。




   最後の動画は「万歳四唱、再び」そして、鳴り止まない「イマニシコール」へ。



   これまで今西前社長には夢と希望を、ありがとう、ありがとう、ありがとう。言い尽くせない「ありがとう」を送らせていただきます。

   今日、J2の場でFC岐阜が戦えているのは今西氏の功績が絶大であることは言うまでない。そんな氏が身を引かなければならない状況は返す返すも残念でならない。

   もっとも、これで完全にギフから離れるわけではないようではあるが、少なくとも2006年から走り続けた今西体制によるFC岐阜の一つの時代が終わったことは間違いない。いいことも悪いこともいっしょに体験してきただけに万感の思いが募る。

   これからは、より多面的で複雑な構図による支援体制となっていくかもしれないが、これが本来あるべき姿なのだと思うし、いよいよ「オールギフ」体制と言うことだろう。これを機により盤石な基盤作りを急いでいただき、恒久的なクラブに進化していくことを願いたい。我々にできるとことは何か、もう一度見つめ直そうと思う。

   さて、希望ヶ丘に集えし人びとには「ホーム戦の勝利!」と言う、最高のプレゼントを手に小雨に中を家路に急ぐ。次はメドウに集結されたし。

   希望ヶ丘には馬も棲んでいます。




2012/08/23

「クラブライセンス制度は『クラブをふるいに掛ける為の制度』ではない」


   平日のナイトゲーム、メモリアルのホーム戦に参戦。今節のマッチアップはジェフユナイテッド千葉、現在7位だが下位チームに2連敗中である。この流れを今日も続けてくれないだろうかと願う。

仕事終り、メモリアル南臨時駐車場に到着したのが18:00、実際のキックオフは18:04なので正面入口まで回ると間に合わない。

そこでレプユニを着ずにアウェイエントランスから潜入を図る。案の定、ロゴ入りの緑のバックを持っていては入場を断られる。

この時18:03、押し問答の末、ロゴが見えないようにするよう言われ入場成功。階段を駆け上がったところでギフイレブンの円陣が解ける。

   前半の観戦はこの位置をキープする。


   ギフの攻め手も無いが、千葉も決定機を生かせないでいてくれる。ディフェンスが踏ん張って前半は終了する。


   後半、時久#31のス-パーセーブがネガティヴなニュースに動揺するFC岐阜を取り巻く靄々感を一掃する。この期に及んでいよいよ危機感を持ったか、走り切ったイレヴンは辛うじて零封を達成する。

   但し、オフェンスが機能しない故にスコアレスドローで終了の笛が吹かれた。


   FC岐阜はJリーグに残るために不充分な点は多々あるかもしれないが、「クラブライセンス制度は『クラブをふるいに掛ける為の制度』ではない」、今は少しでもこの言葉に期待するしかない。




2012/08/20

『戦場はメドウ』


   最初に、FC岐阜の存続並びに「クラブライセンス」交付に向けた経営健全化の為にご支援ご尽力いただいている、全ての皆様及び企業・自治体様に対して心より感謝いたします。


   さて、FC岐阜は2年ぶりの公式戦会場となる長良川球技メドウにファジアーノ岡山を迎え撃つ。これから10月までは国体の優先順位が高く、ホーム4試合の戦場はメドウへと移動する。


   前節、勝ちゲームをミスによってドローとしたギフは布陣を変えてこの試合に臨む。夏場のコンディション維持が難しいこの時期でのベストメンバーは何か、行徳監督にすら見つけられないでいるようだ。

   前半、岡山はアウェイ戦のセオリー通りガチガチの守備からカウンターを狙う戦法を取る。
   ギフのチャンスはことごとくオフサイドで終わり、決定機がなかなか生かせずに前半を終わろうとしていた・・・。





   !!!






   またしても安易なミスによる失点がこのゲームをなお一層難しいものにした。後半に地主園#7の2試合連続ゴールで一瞬は追いつくが、岡山の勢いは止められない。
   2点目を決められた後、組織だったオフェンスができないギフは再び追いつくことはできなかった・・・。



   メドウでのファイナルスコアは以下の通り。

   シーズン開幕前に、『J2残留』は決して高い目標ではない、と書いてしまったが、本日「お詫び」して「訂正」しなければならない。




2012/08/11

ロンドンからの風Ⅲ~End of Game~




   8月11日未明、U-23日本代表の3位決定戦(vs韓国代表)は残念な結果で終わった。オリンピック開幕前段階での評判からすると、ベスト4は大層立派な成績であることは世界が認める所ではあるが、ラスト2戦の失速ぶりには落胆を禁じ得ない。

   U-23スペイン代表が、チーム状態のピークを恐らく決勝戦に合わせ過ぎた為に、初戦での躓きを修正できず失敗に至ったのとは逆に、日本代表は一次予選に照準を合わてピークを持ってきた分、(無論これは間違いとは言えないが)オリンピックのこの短い間に6戦全てを戦い切るフィジカルと戦術を持ち合わせていなかったようである。エジプト戦を堺に目に見えてパフォーマンスが落ちてしまった。

   メダルが目の前にぶら下がっていただけに、返す返すも残念ではあるが、しかしこのチームが解散して各々のクラブに戻った後は、次のステージに向かって全力で取り組んでもらいたい。

   言うまでもなく、「Roed of Brazil」のメンバーには欠くことのできない逸材達ばかりなのだから、ロンドンでの経験値を生かさない手はない。

   さあ、これからはザッケローニが待っている。


日本代表の戦績と今後の日程はこちら


2012/08/06

『HANA-BI』


   アビスパ福岡を迎えた真夏の長良川スタジアム、FC岐阜のホーム戦は最悪の結果に終わった。


   立ち上がりからペースが掴めず、まるで練習でも観ているかのような相手のシュートで失点を重ねる。そして数少ないオフェンスの決定機ではすんでのところで交わされて無得点。俄かに去年の低迷していた時の記憶がフラッシュバックする。

   今日の敗戦の意味は大きいと言わざるを得ない。恐らくクラブの関係者・スタッフが奔走して集客した8,492人の入場者の内、半数は普段あまり観戦にこられない人達だろう。たまたま観戦したゲームが如何にも不甲斐ない内容で負けたのでは、彼らにとって“次”はないかもしれない。残念なことにFC岐阜はこの大切なライト層をリピーター化するチャンスを逃してしまったことになる。

   ただ、これで全てが終わった訳ではないし、辛くも順位は現状を維持した。J2残留のみならず、少しでもFC岐阜のサポーターを増やす為にも選手達の更なる奮起を期待するしかない。もっともっとゴールに向かうアグレッシヴな勇姿を見せてくれ!!

   リザルトは以下の通り。
今日の教訓…「花火は勝った時に打ち上げましょう」