2012/06/25

『もう勝つ頃…』


   6月24日早朝、早起きして「UEFA EURO 2012」の準々決勝戦、スペインvsフランスを観て、スペインの圧倒的なパスサッカーに魅了された12時間後、長良川競技場に居る。「ユーロ」は何もかも桁違いで、審判員の数まで違う…

   「夏至」の翌日のこの時間帯、「ナイトゲーム」と言うより『トワイライトゲーム』と言ったところか。今節のマッチアップはFC町田ゼルビア、誰もが分かっているように絶対に負けられない一戦である。


   ビッグフラッグの下には、勝利のみを信じるサポーターがいる。


   アウェイサイドの観客席には、「ぎふ清流国体」用の炬火台が建設中。ちなみに完成予想図はこちら


   そこで問題は今日のFC岐阜である。このところ守備に安定感が増してきた、得点力が上がらない状況では零封の守備力が求められる。
   新チーム発足以来、行徳監督の作り上げた選手の組み合わせとコンビネーションによる「堅守速攻」の戦術が開花しつつある今、もう勝つ頃である。


   前半、FC岐阜の時間帯を多く作ることができた。後はフィニッシュだけなのだが、後半に期待を持たせつつのハーフタイムとなる。


   後半キックオフ、服部#6の鋭い眼光はゴールマウスを捕らえている。


   そして、遂に流れるような野田明弘#2のラストパスを、佐藤#18が慎重に流し込む。値千金のこの1点を、この後11人で守り切る。
   佐藤に代わった梅田直哉#9は前戦でターゲットになり、染矢#11は倒れ込むまで走り切ったタイミングで、廣田隆治#29に交代した。もう一人のMOMは染矢であろう。


   感激のリザルトと今日の主役は以下の通り。
   大事な一戦を制したFC岐阜、着実に順位を上げて、まずはJ2残留の足固めが急務である。ギフの心ひとつに。



   最後に、やっぱり「万歳四唱」は是非、動画でお届けしよう。




2012/06/23

『星屑のステージ』~TOKYO WALKER 番外編~


   2012年のTOKYO WALKERは羽田空港に出没する。その国内線ターミナルビルの屋上展望デッキは今、『星屑のステージ』と『虹のオーロラのステージ』として、夜間にはライトアップされ、新たな観光スポットとなっているようである。

   写真は掲示されていたPRポスターの一部。


   残念ながら今回は昼間のフライトであるので、ライトアップされた「ステージ」に立つことはできなかった。

   ゲートを遠回りして、今日の搭乗機を確認する。行き届いたメンテナンスをお願いしたい。



   そして、ファイナルコールを待って低く立ち込めた雲の中へと飛び立つ。

  目的地の天気は雨の予報…


2012/06/15

「FCギフ、国立に散る!!」


   2012年のアウェイ遠征は東京ヴェルディ戦を選んだ。もちろん国立競技場だからである。


   この日の東京は梅雨の中休みで、穏やかな日差しの中、初見参となるFC岐阜イレブンと、我々サポーターを迎えてくれた。


   試合前には、国立競技場周辺の神宮外苑を散策する。


   時期が時期なら、銀杏並木が映える。


   動画は「国立霞ヶ丘競技場」のパノラマヴューイング。




   新宿副都心の向うに夕日が沈む頃、FC岐阜はクラブ創設以来、初めて「聖地国立」のピッチに立つ!


   国立の「12番ゲート」に、改めてFC岐阜をどこまでも応援し続ける決意を捧げる。


   そこで今日のFC岐阜である。 力の差があるとは言え、好調東京ヴェルディに一矢報いるべく、選手を変え、システムにも変化を加える。
   それでも強豪相手では、どのゴールキーパーにも荷が重い事には変わりがないのか。「トキヒサ、オーレ!」である。


   前半立上り、いきなりのアウェイの洗礼であったが、樋口寛規#10のミドルシュートのゴールは爽快であった。一瞬ではあったが、ホームサイドのヴェルディサポーターを沈黙させてくれた。


   後半、東京Vが本領の発揮と、レフリングが相まって1-4で終了する。


   点差ほどの実力の開きがあるとは思えなかった。
選手は良く走り、全力で戦ってくれたが、今回は国立に潜むと云われるサッカーの女神が微笑むことはなかった。


   必然的に予告した「FCギフ、国立に立つ!!」のタイトルは変更させていただいた。


2012/06/10

『脱出』


   今年も梅雨の走りのシーズン。しばらくは愚図ぐずついた空を眺めながらのFC岐阜ナイトゲームとなりそうだ。

   また、6月からは欧州圏の各サッカーリーグがシーズンオフとなるので、必然的にナショナルチームの国際試合が多くなる。
   アジアでも、「W杯ブラジル2014」の最終予選が集中的に開催され、ヨーロッパでは「UEFA EURO 2012(欧州選手権)」が開幕し、その終了後には「LONDONオリンピック」が控えている。


   一方、超ローカルなJ2リーグ、今節のマッチアップはオレンジカラーの愛媛FC。岐阜は前節アウェイ戦で千葉を撃破し、今日は2年越しの連勝をかけた大事な大事なリーグ戦。
   すこしでも「日本代表」の、あの好調さにあやかりたいところだ。


   そんな中、GKは多田大介#22に戻し、サブには「U-19日本代表」の南アフリカ遠征で結果を残した廣田隆治#29を起用した行徳監督、最後まで走り続ければ自ずと勝点3が近づいてくるとは、千葉戦の教訓である。


   雨も上がって、前半キックオフ。
   攻め込んだ結果、いくつかのコーナーキックのチャンスを得るがまだまだ生かしきれない。それでも、何とか攻撃の形はできてきている。
   後はフィニッシュだけと思っていた所に、前半18分PKの判定。最初は愛媛の赤井秀一#16があまりにもきれいにコケたので、シュミレーションの笛かと思ったくらいである。
   帰宅後にVTRで確認すると、やはり微妙な判定ではあるが、これもサッカーなのでしかたのないところではある。
   いつか岐阜が、別の審判で別のシュチエーションの時に有利な判定で勝つ場面があれば、今日のお返しだ、とそう思うことにしよう。

   その後、膠着状態のまま前半は終了する。


   いつもは後半に失速して、前半に優位であっても勝ち切れなかったFC岐阜であったが、今日の後半の戦いぶりは、愛媛FCの足が止まってきたこともあって、前半を上回るパフォーマンスを見せてくれた。
   この時、初めて前節で勝てた時のイメージを選手全員が共有できたのかもしれない。

   井上平#14のゴール後は久々にスタジアムが揺れた!


   結局、同点のまま終了のホイッスルが鳴る。しかし、これで「岐阜の指定席」と揶揄された最下位の座からは何とか『脱出』できた。
   ただ、降格圏内であることは変わりがない。ひとつでも勝てば確実に順位が上昇するこの時期に、着実に「勝点」を積み上げて行こう。

   薄氷を踏むリザルトは以下の通り。


【次回予告】
   2試合で勝点4を積み上げたFC岐阜、次節は遂にサッカーの聖地「国立競技場」で東京ヴェルディと対戦する。果してサッカーの女神は岐阜に微笑んでくれるだろうか、現地より詳細はリポートをお送りする。

   次回、FC岐阜観戦記since2005+ 『FCギフ、国立に立つ!!』
   FC GIFU 2012season … On the Edge of J2 Battle Fields..


2012/06/02

「長良川鵜飼い」に興ずる


   岐阜市民になって久しいが、他の多くに岐阜市民がそうであるように、本格的に「鵜飼い見物」をしたことがない。岐阜市と言えば「鵜飼い」と「FC岐阜(こちらは希望的観測)」が連想されるほど、他所では有名であるのだから、当の岐阜市民が見たことがないでは示しがつかない。

   そんな中、この度幸運にもその機会に恵まれたので、初めて「長良川鵜飼い」の屋形船に乗ることができた。


   夕刻、長良川左岸の船着き場に集合する。

   岐阜市では、市内の全小学校の児童に「鵜飼い」を見学させているようで、この日も某小学校の団体が訪れていた。


   宮内庁式部職である鵜匠の方の説明もそこそこに屋形船に乗り込む。


   今日の観覧船「長良丸」の船頭さんは女性の方で、しかも立ち姿がちょっとカッコイイ。


   この角度からみる「鵜飼い大橋」、言われてみれば、吊り橋のロープは、鵜匠が「鵜」を操る紐のようである。


   御上りさんよろしくブログの定番である、料理の写真がこちら。


   そして、いい頃会いに日が暮れた午後7:30、3発の花火を合図に「鵜飼い」が始まる。またこの合図のによって、河畔のホテルや旅館はネオンや照明を消す、申し合わせができていると言う。

   長良川競技場でのFC岐阜ナイトゲームで、この時間帯にいつも花火が上がっていたのは、これだったのだと改めて気が付く。

   「篝火」の明るさだけで動きのある被写体を撮影するには、まだカメラの性能を充分発揮できる技術がないので、きれいは写真は残せなかった。


   それでも、屋形船と並走して行われる鵜飼漁は、篝火の松明の熱を伝わるほどに間近で見させていただいた。




   その後、「総がらみ」と呼ばれる6隻の鵜舟が鮎を浅瀬に追い込み、鵜飼いはクライマックスを迎える。

   そして、午後8:30頃には貸切船「長良丸」は船着き場へと帰ってくる。

   先人が詠んだように、始めは大変面白かった鵜飼い見物も、岸にたどり着く頃には少し物悲しい気分になる、そんな情緒のあるひと時を過ごすことができた。

   これからは、他所よそで「長良川の鵜飼い」について説明を求められたとしても、堂々とPRすることができよう。