FC岐阜は鳥取Axisバードスタジアムに遠征しJ3初勝利を目指す。九州南部地方では集中豪雨による河川の氾濫で大変な被害が出てしまったが、東海地方やこのゲームの行われる中国地方に大きな影響はなかったとは言え、今後は有観客のサッカー観戦が解禁される中で、この梅雨末期の不安定な天候には充分な警戒が必要である。
今節はDAZNをREGZA#42に接続して観戦する。J3は解説者が無く実況アナウンサーお独りでの配信、何気にカメラの台数も少なめで、ゴール裏からのカットが無かったりする。これがJ3の洗礼か・・・
さて、前節と同じスタメンを選択したゼムノビッチ監督、前のゲームに余程手応えを感じたのだろう。但しポジションの微調整はしてくるはずである。
立上りのギフ、手数を掛けずに敵陣に食い込み幾度もゴールに迫る。このゲームに関してはギフがある程度主導権を支配できていた。前節の反省が生かされたのだろう。
前半15分、富樫佑太#16は絶妙のタイミングで飛び出し、GKの小さなミスを見逃す事無く奪い去ったボールをゴールに放り込む。落ち着いたクレバーな初ゴールである。
前半44分、粟飯原尚平#24のヘディングはGKの伸ばした手をかすめ、ピンポイントでゴールに吸い込まれる。この技ありのゴールに粟飯原の2年目のジンクスは存在しない。
この2得点で前半を終わりたかったが、終了間際に失点を喫し、更には後半10分の2失点目で同点に追いつかれてしまう。
いずれの失点もペナルティエリアの混戦ではっきりとしたクリアができずに押し込まれたゴールであり、数が足りている中でのディフェンスの仕方に改善の余地が残る。
ただ、同点後の戦い方はギフに利するところが有り、後半18分の川西翔太#10のゴールに帰結する。左サイドでの角逐(かくちく)を制し、鮮やかな反転から相手ディフェンダーのタイミングを外してノーモーションで放たれたシュートがゴールネットに突き刺さる。
1点リードで後半残り15分はギフにとって最も危険な時間帯であることは、サポーターなら嫌と言うほど承知している。昨シーズンまでに幾度辛酸を舐めされられたことか。
しかし、ゼムノビッチ監督は攻撃サッカーだけではなく、ゲームの終わらせ方も指導してくれていたようだ。5人の選手交代を有効に利用するなど上手に時計を進めてなんとか逃げ切ったギフは、J3初勝利を手にして岐阜に戻ることができる。
ギフの勝利は実に259日ぶりと大きく騒がれているが、更に情報を重ねると、3得点以上での勝利は2019年8月4日以来の何と336日ぶりである。11ヶ月間サポーターも良く耐え忍んだものだ。
全力で戦い初勝利を勝ち取った選手に心からの感謝と共に、この新型コロナ禍での宿泊・移動にはくれぐれも気を付けて行動していただきたい。
1年でJ2の戻るためには最初の10節が重要と言われている、少なくともその時点では確実に2位以内で腰を落ち着けたい。
次節はいよいよ有観客となる、どんな雰囲気のスタジアムになるかもわからないが、冷静に勝ち抜いていただきたい。その時サポーターはどんな形で歓喜を表現することができるのだろうか。
2020J3#01_岐阜 0-0 今治
2020J3#02_鳥取 2-3 岐阜
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