ラベル 空想科學寫眞舘 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 空想科學寫眞舘 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2022/05/29

空想科學寫眞舘 ~シン・ウルトラマン~

 
 空想特撮映画『シン・ウルトラマン』を鑑賞しました。

流星バッジ (in1966)

 「シン・ゴジラ」がそうであったように、庵野秀明テイストの新訳版として、この令和の時代にウルトラマンの物語を描くとどうなるかを、矛盾なく(?)成立させた作品になっていました。

 お約束のように、「エヴァ」のエッセンスを取り入れながらも、オリジナルへのリスペクトは忘れていません。

 あえて『禍威獣カイジュウ』や『禍特対カトクタイ』への置換など、細かい工夫を凝らし新鮮さを表現しているようです。着ぐるみ感を残したCG特撮は絶妙でノスタルジックな映像美を演出しています。

 ただ、オリジナル版のウルトラマン登場から最終回までを110分で纏めると、どうしても窮屈感があるので、この作品こそ三部作でできたら良かったのにと思ってしまいます。

 例えば「地球飛来篇」、「地球防衛篇」、そして「さらばウルトラマン」とかね。3回に分けたとしても、充分にオーディエンスを惹きつける事のできるコンテンツであるのは間違えありません。

 今回、コロナ禍の影響による公開時期の延期が続き、作品の賞味期間が何気に短くなってしまったような気がして少し残念ではありますが、大ヒット作となっているようで喜ばしい限りです。

 これぞ「空想科學寫眞舘」の王道を行く傑作、このような作品がこれからも増える事を期待しています。。。






 

2020/10/02

『TENET』 ~「空想科學寫眞館」ラベルの復活~


 6年9ヵ月ぶりに「空想科學寫眞館」のラベルを更新しました。

TENET

 今回のレヴューは『TENET(テネット)』、 「インセプション」や「インターステラー」を手掛けたクリストファー・ノーラン監督の最新作。このテイストのSF映画に興味がある人が観れば必ず楽しめる作品です。

 科学的側面から見れば、難解と言われる量子力学の世界を現実世界に持ち込んだ感覚で、必然的に難解な映画になってしまっていますが、そこはノーラン監督の映画、没入感の高い映像作品になっています。

 時間が逆行する世界を描いていますが、映像が逆再生されている時の流れる音楽は、おそらく正転/逆転どちらから再生されても楽曲として成立するものにしているのだろうと思えるくらい、手の込んだ演出が見て取れます。

 劇場では(もちろん)字幕版を鑑賞しました。いづれは吹き替え版で再鑑賞して逆行プロットの整合性を再検証したいと思いますが、まずはスクリーンで体感する事をおすすめする新感覚の映画です。

    -last five cinemas result-  
(字)イエスタデイ 2019
(吹)ターミナーター:ニュー・フェイト  2020
(吹)スターウォーズ:スカイウォーカーの夜明け  2020
(字)ミッドウェイ 2020
 (字)テネット 2020


 

2014/01/02

『ゼロ・グラビティ』 ~バーチャルEVAの恐怖!!~

 

   年末から新年に掛けての正月休みにお薦めの映画、今回紹介するのは『ゼロ・グラビティ』。

   「ハリー・ポッター」シリーズでもメガフォンを取った事のあるアルフォンソ・キュアロン監督の作品で、主演はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの両アカデミー賞俳優の競演である。

   他に出演者は無く、地球を見下ろす衛星軌道上での迫真の演技を繰り広げる。実際にNASAのスペースシャトルで宇宙に翔んで撮影したのではないかと見紛(みまご)うばかりの迫力の3D映像で観客を釘付けにする。

   ストーリー展開は少し突飛で、やや強引な所はあるが、この映画の中で起こった事故の切っ掛けは実際に有り得る事だけに、物語にどんどん引き込まれていく。

   ただ、こんな事故が本当に起きてしまったら、通信技術にどっぷり依存している現代社会や、我々の日常生活は30年前に後退する位の大事(おおごと)であり背筋がゾッとする。

   映画の見所は二つ、ひとつは言うまでも無く、主演二人の迫真の演技力、特に二度目に登場した後のジョージ・クルーニーは秀逸である。

   もうひとつは宇宙から見た地球の描写、そのリアルさに目を見張る。今日では実際にISSなどからのハイヴィジョン映像で地球の姿を見る事が出来るようになってきているだけに本物の映像と見分けがつかない程である。

   この映画のテーマは極めてシンブル、どんな状況でも『アキラメナイ』ことである。頑張り続ければいつか道は拓けると言うことだ。


   2013年を諦めなかったFC岐阜にも、2014年に新時代の扉が開かれることを切に願いたい。


   さて、この映画の邦題は『ゼロ・グラビティ』、つまりは無重力の事で、宇宙空間の素晴らしさと同時に、恐ろしさを表現しようとしたタイトルとなっているが、原題は単に『GRAVITY』となっている。

   映画を最後まで観て分かるのだが、デブリが飛び交う宇宙から(ほう)(ほう)うの(てい)で地上に戻ってきた主人公が地球の重力で(しばら)く立ち上がれないシーンが続く。普段、地上で生活している時には気に掛ける事がなかった重力が如何に大切であるかに主眼が置かれているのである。

   こんな所にも、日本人と欧米人の感性の違いを垣間見ることができる。

   是非とも3Dで鑑賞したいものである、音速を遥か超えて、スクリーンの奥から飛び出してくる無数のスペースデブリはとても()ける事ができない!




2013/06/20

『オブリビオン』 ~トム・クルーズの最新作~



 
   トム・クルーズ主演のSF映画、『オブリビオン』を鑑賞する。

   最近の近未来SFの傾向なのか、幾分難解なストーリー展開にすることで映画に深みが出ると思っている節がある。或いは、リピーター増加を当てにしているのだろうか。

   いずれにしても、出演者が少ない映画なので、トム・クルーズはもとよりモーガン・フリーマンらの演技が冴える。
   アラウンド50のトムは、この作品でもスタントなしでアクションシーンに挑んでいる。


   次回からの「空想寫眞舘」は
パシフィック・リム』、ハリウッドが創造する「スーパーロボット大戦」と、
遂に完成、待ちに待ったシリーズ最新作!『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、
共に8月劇場公開のSF超大作である。


『空想寫眞舘』鑑賞履歴(2011年6月~)
日 付 鑑 賞 作 品 監 督
 2011/6/24  SUPER 8  J・J・エイブラムス
 2011/7/22  スカイライン ~征服~  ストラウス 兄弟  2011/9/17  世界侵略:ロサンゼルス決戦  ジョナサン・リーベスマン  2011/10/28  カウボーイ&エイリアン  ジョン・ファヴロー  2012/2/21  はやぶさ 遥かなる帰還  瀧本 智行  2012/4/10  SPEC ~天~  堤 幸彦  2012/4/16  バトルシップ  ピーター・バーグ  2012/6/8  メン・イン・ブラック3 (3D)  バリー・ソネンフェルド  2012/8/24  プロメテウス (3D)  リドリー・スコット  2012/9/4  トータル・リコール  レン・ワイズマン  2012/11/17  ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q  庵野 秀明  2013/1/14  LOOPER  ライアン・ジョンソン  2013/3/15  クラウド アトラス  ラナ・ウォシャウスキー 他



   尚、今年度からネットワークギヤを「DELLノートPC」+「iPod nano」のコンビから、SONYのUltrabook「VAIO DUO 11」+「WALKMAN NW-F805」のセットに更新した。最近になってようやく、WIN8環境のタッチパネル操作にも慣れてきた。

   ウォークマンならではの特別「いい音」に拘っている訳でもないが、歳を重ねてスローライフにシフトしつつ、知らず知らずの内に「Made in JAPAN」に回帰しているのだろうと感じる。 
 

   最後に、FC岐阜の話題を一つ。
鳥取ローカルの某放送局のニュース映像がうpされていた(非公式?)。 アノ(● ●)試合を鳥取サポーターは、このように見てくれていたようだ。

   動画「美尾敦 サポーターの声援に“涙”」へリンク。





2012/03/25

『はやぶさ』~遥かなる帰還~


はやぶさ 最後の送信画像

   小惑星探査機「はやぶさ」をテーマにした映画は、短期間の内に3本が別々の映画会社によって製作された。その中で筆者が選んだ1本が本作品。

   一番史実に忠実で、大人でも楽しめる脚本であるとの前評判通りで、科学的な解説を分かりやすく取り入れている。むしろこのような作品は、人間模様を細かく描くより、淡々とドキュメンタリータッチで科学的事実を展開させると良いのか。(あまりマニアックにならず)

   下町の工場こうばをクローズアップしたり、NASAとの比較を皮肉を込めて描くところが、いかにも日本映画らしい。

   そんな中、渡辺謙はハリウッドスターなのだと、改めて実感させるくれる映画でもあった。

   そして、この映画の見所は、やはりラストシーン。
満身創痍で地球へ辿りついた「はやぶさ」。探査機本体は、カプセルを放出した後、慣性の法則に従ってその後を追ってゆく。
   やがて大気との摩擦で跡形もなく燃え尽きることにより、スペースデブリと化すことはない。これは最初からミッションに組み込まれたプロセスの一つに過ぎないのだが、地上から見ている私たちには「帰ったきた」事を懸命に知らせようと、幾重にも重なる光の矢となり、最期には光輝きく道しるべとなってカプセルの「帰還」を讃えているかのよう見える。
   ここには実際の映像が使われていた。

   「はやぶさ」のプロジェクトはまだ終わりではない。
はやぶさ2プロジェクトの最新版で続編をチェックしてもらいたい。


2011/08/20

TOKYO WALKER Vol.2 ~東京備忘録~

   リアルTOKYOWALKER、今回は映画館を訪れる。巷で話題の最新3D“IMAXデジタルシアター”で「トランスフォーマー3 ダークサイド・ムーン」を観賞する。
 

   場所は木場町の「109シネマズ木場」、東京メトロ丸の内線木場駅から徒歩3分のイトーヨーカドーに隣接するシネマコンプレックス。東京スカイツリーを真北の視野に捉える位置関係だ。


   3D映画は、あの「アバター」で体現しその“奥行き感”に感動した。IMAXとは言え、あの時の感動を上回る新たな3D技術とまでは言えなかった。ただ前回映画を観終わった後、多少の頭痛が残ったが、今回は快適でその“違和感”はない。

   IMAXでは音響システムとシートの振動が連動するなど、テーマパークにあるアトラクション並みの圧倒的な“臨場感”が楽しめる。夏休みのこの日は、家族連れなどでほぼ満席となる。但し、IMAXシステムの性質上、中央付近に観客を集中させて、前後左右の座席はある程度の空席とする。


   見応えのあるシーンの一つは「アポロ11号」の月着陸のエピソードを、当時の実映像にCGを融合させてさらに3Dに落とし込み、月面を飛行する場面が秀逸である。鬼才マイケル・ベイ監督の(こだわ)りが感じられる。

   映画の中で、トランスフォームするオートボットを初めて見る人間は、軒並み“日本製”と勘違いする設定となっている。もともと日本のアニメーションが出典であれば、そのオマージュと言うことであろう。


   さて、我らがFC岐阜はいつ“ダークサイド・ムーン”から抜け出せるのか。8月21日の水戸戦では緑の新チームバスがトランスフォームしてイレブンを鼓舞してもらおう。。。


2011/06/14

映画「さや侍」



   6月13日、FC岐阜が千葉戦に敗れた翌日、自身の仕事がOFFだがトップチームの練習もOFFなので、通常料金より800円OFFの、月曜メンズデイのシネマコンプレックスに行く。

   観賞した映画は「さや侍」、ダウンタウンの松本人志監督の最新作。氏にとっての第3作目となる。意見は分かれるところだが前2作に較べてみると、一番「映画」らしい映画に仕上がっていると思う。映画撮影での「セオリー」や「お約束」を忠実に守っているなど、「松本人志」らしくないと言われればそうなのかもしれない。
   逆の言い方をすれば、こんな引き出しもあったのかと感心する。監督の「今」の状況が如実に反映した作品と言えるかもしれない。おそらく5年前でも、5年後でも、このテイストの作品は成立しなかったであろう。
   そういう背景を考えずに「普通の映画」?としてみれば、普通に面白いお勧めの映画の一本である。

   「引き出し」が多いことはどの世界でも大切で、あるサッカークラブはその引き出しが少ない為に低迷していたりする…。精神論だけでなく、戦術・戦略の構築も重要であろう。

   そして次に観たい映画は、川島眞也選手#5のブログでもふれられている「SUPER 8/スーパーエイト」(J.J.エイブラムス監督)、S・スピルバーグのファンは必見となるエンターテインメント作品。この映画が公開される頃(6/24)には、FC岐阜に次の1勝が届けられていることを祈りたい。

   最後は「さや侍」のネタバレ情報をひとつ。
エンディングロールにはこんな人のクレジットも。

↓↓
(ここにマウスポイント)
↑↑