2011/03/29

PROJECT NAGAI vol.2

   3月29日早朝、肌寒いが穏やかな天候に恵まれた。岐阜も、それから大阪の地も。「PROJECT NAGAI」いよいよ当日となった。

「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」参戦の為、大阪長居スタジアムに向かう。正午には現地到着の予定で午前8時前に岐阜を出発した。


   普通の「日常」を通過して予定通りに長居スタジアムに到着した。そこは既に、この一大イベントの準備が粛々と進められていた。

   近接する「キンチョウスタジアム」でもパブリックヴューイングが行われる、既に行列ができていた。

   最初のミッションは義援金となる「日本代表 復興支援レプリカジャージー」を購入し、チャリティーに寄与。1時間余の行列に並んでようやくにも手に入れた。その後、スタジアム周辺を散策する。それぞれの思いで集結した「日本代表」のサポーター、「Jリーグ選抜」のサポーターが手書きのメッセージボードなどの作成に余念がない。それは紛れもなく、共通して『ニッポン』のサポーターの姿であった。

   午後4時20分の入場時間(多少は前倒しになるだろう)までサブグランドの奥まで伸びた列で待つ。隣に並んだ滋賀県から駆け付けたサポーターに聞くと、こんな時期に自分たちだけこんな素晴らしいゲームを観戦していていいのだろうか。でも観たい気持ちは抑えきれなかった、と。同感である。

   臨戦態勢を整えていざスタジアムへ向かう。

   長居スタジアム南側ゴール裏からの一望。

   悲しすぎる半旗が風に揺れていた。

   懐かしい名前がここにも届いている。

   若いチカラも集結してこのイベントを盛り上げてくれているのだろう。

   そしてサポーターが仰ぎ見る「世紀のチャリティーマッチ」は刻一刻とそのキックオフの時間が近づいている。

  

                                           つづく。

2011/03/27

「両白山地」を越えて

   FC岐阜のトレーニングマッチ、今週はアウェイでカターレ富山戦。当日は東北地方太平洋沖地震の復興支援ならびにニュージーランド地震の支援募金活動も実施される。本来ならリーグ戦で遠征する予定であったが、こういう時なので急遽遠征を決定した。岐阜と富山の県境「両白山地」を越えて今シーズン初のアウェイ戦に出発した。



   当初、高速で2時間30分余り、午前9時に岐阜を出発すれば余裕で現地の「富山県総合運動公園陸上競技場」に正午までに到着の予定をしていた。岐阜と富山市内の天気予報で晴天であることを確認したが、途中の県境周辺の状況を確認しなかった。この時期、白川郷周辺はまだ冬が終わっていたかったことが誤算だった。車の冬装備を解除したため、念のためチェーン規制を回避して一般道を経由して富山入り。


   午後1時20分過ぎに「富山県総合運動公園陸上競技場」に到着した。現地も2月並みの気温で寒さが募る。


   全てのクラブが同じ気持ちに支援活動を行っている。360°一周できるスタジアムはなかなかの景観である。日本海側の天気も穏やかに、東日本を思う。


   さて今日のFC岐阜、練習試合なので結果にこだわるべきではないが、オフェンスの手数がまだまだ少ない。こんな時だからといってホームの富山に花を持たせなくても…。Jリーグの再開時期も決定した今、それまでの時間を更なるレベルアップと有意義な調整の期間に充ててもらいたいところ。


   2セット目は得点シーンが多く面白いゲームだった。魅せるサッカー、ゴールシーンに一喜一憂するサッカーがやはり楽しい。これも最近忘れられてしまったもののひとつ。


   一応のリザルトは以下の通り。電光掲示板は省エネモードで。


   こうして富山はまた来たいスタジアムの一つとなった。今度は真剣勝負で、そして何より温暖な季節に。

2011/03/25

PROJECT NAGAI vol.1


   3月29日「東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチ がんばろうニッポン!」日本代表vsJリーグ選抜(TEAM AS ONE)が大阪長居スタジアムで行われる。もともとこの日は国立での国際Aマッチ(vsニュージーランド代表)の予定であったが、今震災の影響(ニュージーランドも自国の地震発生より当初の来日が危ぶまれていた。)で急遽チャリティーマッチに差し替えられた。

   実は国立でのゲームはU-22日本代表の国際親善試合(vsU-22ウズベキスタン代表)もマッチアップされていたので、1日で2試合の代表戦が観られるオイシイ日程だったのだ。なんとか仕事の都合がつきそうだったのでチケットを取れないかと調べたが、とき既に遅く完売となっていた。

   そのリベンジという訳ではないが、このチャリティーマッチを観戦できないかと大阪長居スタジアムへの参戦計画すなわち「PROJECT NAGAI」を計画し始動させた。そしてまずは、3月23日午前10時発売開始のチケット購入にチャレンジ。
以下に時系列でその詳細をレポートする。

(9:52)
仕事の休憩時間を利用して、一番近いローソンへ向かう。「Loppi」での購入を狙っているがこの時点で先客があるようなら諦めなければならない。
(9:56)
ローソン到着。「Loppi」は空いていた。まずはLコードから入力し様子をみる。まだ発売開始前のメッセージ。
(9:58)
後ろに人が並んだ。やはり目的は同じチケット狙いとの事。
(9:59)
「Loppi」端末にLコードを入力し画面を進め、ひとつ前の画面で待機(実行待ち)。
(10:00)
CITIZENの電波時計で10時ジャストに実行操作。…発売開始前のメッセージ。再度実行…発売開始前のメッセージのまま。
とっさに、ひとつ前の画面に戻って再操作を行いチケット選択画面に入れた!
※この時点で約20秒のロスとなってしまった。

最初にカテゴリー1を選択、数秒の「通信中」の表示の後、「回線が混雑、しばらく待ってから…」のメッセージ。
再度実行、数秒の「通信中」の表示の後…、
 

(10:01)
僅か1分足らずで、カテゴリー1が完売。
すかさずカテゴリー2を選択し実行。永遠にも思える「通信中」の表示の後、カテゴリー2も完売のメッセージ!
(10:02)
諦めずにカテゴリー3の北側(日本代表サイド)を選択。しかし、同じ結果を突き付けられた。
ダメモトでカテゴリー3の南側(Jリーグ選抜サイド)を選択。…今までより長い「通信中」…。
(10:03)
そして遂に購入完了の表示!!

手に汗握る3分間の攻防はこうして完結した。
後ろに並んでいた人も、携帯電話で他の場所の仲間と連絡しつつ、他所で購入できたらしくそそくさとローソンを後にした。

こうして、サッカーファンならずとも注目するチャリティーマッチのプレミアム・プラチナ・プライスレスチケットは、今枕元に鎮座している。
 

   こんな時だからこそ、決して浮かれることなく、現時点での日本代表の最高峰のパフォーマンスをこの目に焼きつけておこうと思う。その最高のプレイが少しでも多くの人々の心を元気にしてくれればと祈りながら。
   そしてまた、JFAジェイファとJリーグによる日本のサッカー界の、今震災に対する復興支援活動を肌で体感し、自分の立ち位置を確認しながら、微力ながら協力をしようと考える。そしてもちろんサッカーを楽しむことを忘れてはならない。

みんなのチカラがひとつになって、がんばろう日本!

 つづく。

2011/03/21

チャリティーフットサル

   FC岐阜選手会(田中秀人会長)主催の「東北地方太平洋沖地震被災者支援チャリティーフットサル大会」に参戦。さすがにゲームには参加できないが、チャリティーオークションや義援金の募金活動に少しだけお手伝いさせていただいた。


   サッカー以外での、若い選手の呼吸や会話に触れられて心地よい。やはり体育会系のノリは快い。


   こうして参加者全員が少しだけ成長いくのだろうか。いろんなことを前向きに考えられるようになればいいと思う。みんなが元気になることによって、また時計は必ず動き出す。みんなのチカラがひとつになって。


2011/03/20

こんなに素晴らしい天気なのに



   こんなに穏やかな天気なのに…、被災地の避難されている方々の状況や、放射線レベルに危惧しながら退避する人々と我が身をかえりみず困難に立ち向かう自衛官、消防官らの姿を報道で目にするたび心が痛む。今、ここに自分が普通にられることを森羅万象(アリトアラユルモノ)に感謝しなければと思う。せめて募金をと、せめてメッセージを寄せようと「東北地方太平洋沖地震」災害支援活動を始動したFC岐阜の練習試合vs松本山雅FC、東海学園大学(長良川競技場)に参戦。



   「がんばれ」「がんばろう」の傍らにメッセージを寄せる。




   MALeraを掲げた練習試合用ユニフォーム、広告看板や横断幕のないメモリアルが新鮮。そして黙とう。


   片山(ガチャ)#11も岐阜に駆け付けてくれた。


   そこで、FC岐阜である。オフェンス陣はまだまだ出口が見いだせないでいる。この中断期間にさらに高いモチベーションでレベルアップしてほしい。


   今日の収穫は2試合目の未契約選手#37。まだまだ情報は少ないが何度も得点に絡むシーンは秀逸であった。こんな時期に軽々しくは使いたくない言葉であるが、得点源が不足しているFC岐阜の「救世主」になればと思ってしまう…。


   クラブ側もこの事態に奔走し、各種調整におわれている模様。そのご苦労は察するに余りある。今後の動向は、3月22日のJリーグ臨時合同実行委員会での協議後にアナウンスされる。


   野田キャプテン#1、拡声器なしでの「メッセージ!」は心に突き刺さる。


   多くの募金をありがとうございます。


   今こそFC岐阜、一丸となって。


   今こそサポーターも、一丸となって。


   そして今日も普通に1日が終わっていく。何気ない自然の営みが普通に迎えられることに、心より感謝します。


   改めて、今震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての人々に、心よりお見舞い申し上げます。




2011/03/18

シーズンオフの余暇に


   Jリーグ2011シーズンもいよいよ開幕した。それまでのシーズンオフの間に、ウイニングイレブン2010(※応募で当選した商品)に挑戦したが、案の定芳しい成績を出せないまま、なかなか集中してゲームする時間を見つけられずにいる。仕事の都合で3月は連休が取れたりするので、腰を落ち着けて再チャレンジをしてみよう思う。その他、開幕までの余暇に出会った作品でお勧めしたいのがこの3作。

「宇宙は何でできているか」
幻冬舎新書・村山斉(著) 
 

   今まで見てきた、いわゆる「科学本」に較べて切り口が小学生レベルでも理解できるようなコンセプトで書かれている。NIKKEI SUNDAYや岐阜新聞の読書欄にも売れ行きが好調な旨が紹介されていた様子。しかし内容が決して子供向けではなく最新の研究内容が丁寧に説明されている。構えずに入り込めるので、最新の「宇宙論」「量子論」に興味がある人には面白い一冊。

「機動戦士ガンダムUC 1(DVD)」
バンダイビジュアル・古橋一浩(監督) 
 

   「機動戦士ガンダム」シリーズの最新版。創世記の「ガンダム」をリアルタイムで体験した筆者のような、古典的な世代のファンにも充分に楽しめる。原作は重厚な文書で超大作を紡ぎだす福井晴敏氏、自身が「ガンダム」に精通しているだけに、巧妙なプロットの中に数々のギミックが鏤められ作品の中に引き込まれる。続き楽しみである。

「グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた」
新潮社・辻野晃一郎(著) 
 

   「ビジネス本」のつもりで読み始めたが、著者の文書力により、むしろ私小説の趣。最後は物語を読み終えた感覚。


2011/03/09

The Day After

   その日の翌日、再びメモリアルを訪れた。サンサンデッキは昨日の賑わいが嘘のように穏やかに佇んでいた。今日は大分戦のバックアッパーと、FC岐阜にも所縁ゆかりのある筑波大学蹴球部との練習試合が行われた。

昨日のショックを引きずっているのは筆者のみで、各選手は今自分がなすべき最善のことにポジティブに取り組んでいる。 確かにホーム開幕戦の完封負けは重過ぎるが、よく言われるように「まだ始まったばかり…」、早々に切り替えなければ長丁場のリーグ戦は戦えない。悪いイメージをふっ切ってリセットすることもサッカー選手に求められる重要な能力のひとつ。



   この日の対戦相手の筑波大学、公式のWEBサイトを参照すると、選手・スタッフの規模はFC岐阜より充実(?)。天皇杯で対戦することもあり得るチーム。そして、田中#4、永芳#15、西川#16らの母校でもある。リカバリーメンバーのこの二人もプライベートで顔をみせた。


   こういう練習試合が近い将来のスカウティングに繋がったりする。


   こういう談笑裡に岐阜フットボールクラブの重要案件がまとまったりする。風間八宏氏を拝見するのは、未来会館での今西社長とのトークバトル!以来。


   さあ、次はアウェイ鳥取戦。宿泊や移動など最高のコンディションでゲームに臨んでほしい。復路の移動には勝ち点「3」も同乗させて…。


2011/03/07

ホーム開幕戦の重要性

   今年もここに帰ってきた。何時いつしか『劇場』と呼称ばれるようになった岐阜メモリアルセンターの一画は、穏やかな日差しの中、滞りなく2011年シーズンの開幕戦を迎える。『NAGARAGAWA THEATRON』は準備万端、開演のベルが鳴る。
さあ、今日も詳細なレポートをこのサイトで記録に残そうと意気込んでバックスタンド中央に陣取った。ゲームが始まるまで、そうゲームが開始されるまでは…。


   ホーム開幕戦、諸々の態勢を整えるため準備されただろうだけに何よりも勝利が求められる。前週のプレシーズンマッチで攻撃の形が見えただけに、スコアレスの敗戦は予定外であり想定外だった。


   新監督の初陣、決して選手の動きが悪いとか、もちろんモチベーションが低いわけでもない。全体的には悪くないし、もう審判のどうこうは言いっこなし。それだけに立て直しが厄介か。何かひとつのきっかけがほしいところ。1週間で次のゲームがやってくる。


   次節はアウェーの鳥取戦、是が非でも勝ち点「3」で勢いをつけてほしい。


   試合後、今西社長の挨拶が聞き取れない状況…、これはあってはならない。


   以下にリザルト。


   最後は、いつものように選手、そしてサポーター軍団にもお疲れ様を。開幕を迎えるために準備を尽くされたクラブスタッフの方々には感謝と労いを、次のホーム戦は7,000超へ。10,000という数字は決して遠くはない。